創立125周年に寄せて

三宅 香帆

京大のゆるい空気が
「将来はわからないけど
好きなことをする」
時間を許してくれた。

書評家・文筆家

三宅 香帆

京都大学大学院人間・環境学研究科 修士課程 2019年中退

 居心地よすぎて7年間もいてしまった……というのが、学部4年と大学院3年京大に在籍した私の率直な感想です。
 附属図書館でひたすら本を読むことも、百万遍のマクドナルドで友達と話し続けることも、あんなに長い時間を費やせたのは京大だったからだと思ってます。他の大学に進学していたら、もっと就活やら将来のための勉強やらに時間を費やしてたのかも、と。京大のゆるい空気が「まあ将来のことはわからないけど好きなことをする」時間を許してくれたんですね。
 私は大学院在籍中に書評の本を出版し、いまも本を書く仕事を続けています。仕事の根幹となる「ものを読む技術」を教えて下さったのは、京大の先生方でした。あらためて感謝したい場所です。

2021.04.08 THU

京都大学基金へのご寄付のお願い京都大学基金へのご寄付のお願い

人材育成を中心とする記念事業への取り組みや、
未来に向けて“京大力”を磨き続けるための運用原資として、
京都大学基金への寄付を募集しています。

↑↑