創立125周年に寄せて

福井 栄一

京大という巨大な梵鐘。
どんな音が響くかは、
撞木をふるうあなたの
性根と力量次第。

上方文化評論家/四條畷学園大学 客員教授

福井 栄一

京都大学大学院法学研究科 修士課程 1994年修了

 京都大学は巨大な梵鐘に似ています。
 強く撞けば大きく鳴りますが、ただ力任せに撞いても、良い響きは得られません。
 弱く撞けばかそけく鳴りはしますが、こわごわ撞いては、音がくぐもるだけです。
 要は、撞く者の性根(人間力)と力量(学識)が問われているわけです。
 清い音、正しい音、美しい音…。
 各人が思い描く理想の音はさまざまでしょうが、とにもかくにも在学生の皆様には、飽かずに鐘の緒を引き、撞木をふるって、究極の響きの模索を続けて頂きたいと思います。
 その営みが「京大らしさ」の源泉です。

2020.08.27 THU

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