創立125周年に寄せて

桂 福丸

強烈な個性が集まる
京大で学んだからこそ
落語家という道を
見つけられた。

落語家

桂 福丸

京都大学法学部 2001年卒業

 ひたすらテニスサークルの活動に明け暮れる学生を、温かく学校は見守ってくれていた。憲法学の大家、佐藤幸治先生のゼミにも偶然入ることができ、そこで得た確信は「私は法律には向いていない」。強烈な体験から私は、人には合う仕事と合わない仕事がある、と考えるようになった。卒業してフリーターを経た私は6年後、師匠となる福団治と出会い入門。強烈な個性の集まりであった京大で自然と、「自分とは何者なのか」を考える癖をつけてもらっていたお蔭である。先日、法学部の学生さんに呼ばれて「法経第一教室」で落語をした。20年ぶりの教室。私がいつも寝ていたあたりに座っていた学生さんが、私と同じような形で寝ていた。それでいいのだ、京大生!

2019.11.29 FRI

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