岡部寿男教授がIBM Shared University Research Awardを受賞

岡部寿男教授がIBM Shared University Research Awardを受賞

左から 武田 日本IBM東京基礎研究所上席研究員、美濃 学術情報メディアセンター長、松本 副学長、 岡部 学術情報メディアセンター教授、下野 日本IBM専務執行役員、梶谷 日本IBMURプログラム公共責任者

岡部 寿男 学術情報メディアセンター教授が、IBM Shared University Research (SUR) Awardを受賞し、8月3日に総長応接室で贈呈式が行われました。

IBM Shared University Research (以下SUR) プログラムは、大学の研究室等など全世界の卓越した研究機関にIBM機器の寄贈を行うものです。今回の表彰対象となったのは、岡部寿男教授らによる“Deep Computing Grid on University PKI infrastructure”と呼ばれる認証ミドルウェアのアーキテクチャに関する研究開発で、その先進性と創造性が評価されたものです。本学の同賞受賞は平成16年の小寺 秀俊 工学研究科教授に続き2人目となります。

国立七大学の全国共同利用情報基盤センターは国立情報学研究所と連携して『大学間連携のための全国共同電子認証基盤構築事業』(University PKI (UPKI) project)を推進しています。UPKIは、公開鍵認証基盤(PKI)をベースに全国の大学の認証基盤を連携させ、大学間のさまざまな活動の支援と産学連携、国際連携の橋渡しを企図するもので、全国のスーパーコンピュータを高速ネットワークにより結合させるグリッド応用はUPKIの主たるゴールの一つです。京都大学学術情報メディアセンターでは、三階層PKIモデルに基づいて各大学のキャンパスPKIと全世界に繋がるグリッドPKIとを連携させ、研究者が所属大学や研究分野などに関係なく安全・安心かつ円滑に世界中の計算資源を自在に活用できるようにするためのアーキテクチャの研究開発を行っています。

SUR賞 賞状

今回の受賞により、IBMコーポレーション(本社:米国ニューヨーク州、会長兼CEO:サミュエル・J・パルミサーノ)からSystem x3650高性能サーバ12台やIntelliStation Proワークステーション15台などの同社のハードウェア製品が京都大学に贈呈されました。受賞対象となったUPKIプロジェクトをはじめ、学術情報メディアセンターにおけるネットワークアーキテクチャと認証基盤の研究開発のために使用されます。同プロジェクトの更なる発展が期待されます。

参考: 国立情報学研究所UPKI イニシアティブ(外部リンク)
注:IBM、SystemX3650, IntelliStationは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標。