早稲田大学=京都大学=黄桜共同開発ビール「ルビーナイル」を発売します。(2008年9月26日)

早稲田大学=京都大学=黄桜共同開発ビール「ルビーナイル」を発売します。(2008年9月26日)


左から、産官学連携センターの澤田 芳郎 教授、平井 伸博 教授、農学研究科の伏木 亨 教授、尾池 和夫 総長、河原 太八 准教授、北島 宣 教授、若井 芳則 黄桜株式会社専務取締役

  早稲田大学(東京都新宿区、白井克彦総長)、京都大学(京都市左京区、尾池和夫総長)および黄桜株式会社(京都市伏見区、松本真治社長)は2006年4月にデュラム小麦使用の現代ビール「ホワイトナイル」(2007年8月にエンマー小麦にリニューアル)、2007年8月に発泡酒「ブルーナイル」の共同開発ならびに黄桜株式会社による製造販売を発表しましたが、このたび第3弾として新ビール「ルビーナイル」をご紹介できる運びとなりました。

 ルビーナイルは1920年代まで栽培され、その後忘れられた謎の小麦「ピラミダーレ」を京都大学農学研究科栽培植物起原学研究室の種子保存庫からよみがえらせ、麦芽(カラメル麦芽含む)とともに醸造した赤銅色のハイアルコールビール(アルコール分7%)です。ピラミダーレは古代エジプトで生まれた小麦で、エンマー小麦と同様の栽培二粒系ですが、エンマー小麦より単位面積あたりの収量がはるかに大きく、古代エジプトの高度な農耕文化を証明するものとされています。

 そのピラミダーレ小麦を用いて早稲田、京都両大学および黄桜株式会社によって開発されたのが、まろやかな味と濃厚なフレーバーを特徴とする「ルビーナイル」です。ピラミダーレ小麦は現在栽培中のため、2009年夏まではデュラム小麦を使用しますが、味の面でほとんど同じ完成度に至ったため、この時期に商品化することにしたものです。

  • 商品名:ルビーナイル(RUBY NILE)
  • 原材料:麦芽・ホップ・デュラム小麦(2009年夏ピラミダーレ小麦に変更予定)
  • アルコール分:7%
  • 容量:330 ml(小瓶)
  • 製造販売元:黄桜株式会社(TEL. 075-611-4101:製品問い合わせ先)
  • 参考小売価格:450 円(税込)
  • 販売場所:京大生協、京大学内レストラン、早大学内レストラン、早大周辺商店街、黄桜直営店、その他全国有名百貨店、コンビニ等。遠隔地の方は黄桜にお問い合わせください。

【ご注意】ルビーナイルもホワイトナイルも古代エジプトビールを再現、復刻したものではありません。

 また、ブルーナイルは新しいタイプの発泡酒です。ホワイトナイル、ブルーナイルの開発経緯については、澤田芳郎「早大=京大=黄桜共同開発「ホワイトナイル」「ブルーナイル」の概要~産学連携による新しい風味~」『生物工学会誌』第86巻第6号(2008年)をご参照ください。

尾池和夫総長の挨拶

  • 朝日新聞(9月27日 28面)、京都新聞(9月27日 1面および30面)、産経新聞(10月4日 22面)および毎日新聞(9月27日 8面)に掲載されました。