松本 紘 名誉教授(理事・副学長)が2008年Booker Gold Medalを受賞 (2008年8月21日)

松本 紘 名誉教授(理事・副学長)が2008年Booker Gold Medalを受賞 (2008年8月21日)

 本学理事・副学長の松本 紘名誉教授が、国際電波科学連合(URSI)より、2008年Booker Gold Medalを受賞しました。

 Booker Gold Medalは、電波科学における著しい業績をあげた研究者に対し贈られるもので、3年間に1人が選ばれます。2002年、2005年にそれぞれカナダ人、アメリカ人が受賞しています。松本名誉教授は3人目の受賞者で日本人としては初めてです。松本名誉教授の、「宇宙プラズマ中における非線形波動プロセスに関する研究成果、宇宙プラズマ計算機シミュレーション研究の推進、及びプラズマ波動研究における国際的リーダーシップ」が高く評価され、この度の受賞となりました。

 受賞式は、8月10日に米国シカゴで開催されたURSI総会において行われました。

 

 Henry G. Booker教授はケンブリッジ大学、コーネル大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校の教授を歴任した電波科学とくに電気通信の泰斗で、1981年から亡くなられた1988年まで中国武漢大学の宇宙科学部の名誉客座教授でもありました。松本名誉教授もBooker教授の後任として武漢大学の客座名誉教授を務めています。

 松本名誉教授は、上記の宇宙空間プラズマ中における非線形現象の理論・衛星観測・計算機シミュレーションを用いた研究により国際的に顕著な業績をあげてきた他、宇宙太陽発電所研究も推進しました。また、1999年から2002年まで第20代URSIの会長を務め、電波科学の発展に国際的にも指導的立場で大きな貢献をしました。

  • 京都新聞(8月22日 27面)に掲載されました。