第19回京大病院iPS細胞・再生医学研究会を開催しました。(2019年3月19日)

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医学部附属病院は、芝蘭会館にて「第19回京大病院iPS細胞・再生医学研究会」を開催しました。同研究会は、医学部附属病院でのiPS細胞、ES細胞および体性幹細胞などを用いた再生医学研究の向上および成果の普及を図り、医療の発展に貢献することを目的として2009年11月に発足しました。

研究会では、稲垣暢也 医学部附属病院長の開会挨拶の後、田村憲久 武田薬品工業株式会社再生医療ユニット主任研究員が「T-CiRAにおける心疾患治療への取り組み」について一般講演を行いました。また、藤田淳 慶應義塾大学医学部循環器内科重症心不全治療学寄附講座特任准教授が「心筋スフェロイド移植法を用いた心臓再生医療の開発」、松浦勝久 東京女子医科大学先端生命医科学研究所・循環器内科准教授が「ヒト心筋組織開発を通して心臓を理解する」、甲斐沼尚 大阪大学医学系研究科外科学講座心臓血管外科学助教が「心筋再生医療の現状と展望」と題してそれぞれ学術講演を行い、参加者は最新の研究成果について熱心に聞き入りました。

引き続き、柴祐司 信州大学医学部再生医科学教室バイオメディカル研究所教授が「多能性幹細胞を用いた心筋再生治療の開発」と題した特別講演を行いました。講演後の質疑応答では活発な議論が展開され、研究会は盛会のうちに終了しました。

研究会で開会挨拶を行う稲垣病院長

特別講演を行う柴教授

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