第17回京大病院iPS細胞・再生医学研究会を開催しました。(2018年2月9日)

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医学部附属病院は、第17回京大病院iPS細胞・再生医学研究会を芝蘭会館で開催しました。この研究会は、同病院でのiPS細胞、ES細胞および体性幹細胞などを用いた再生医学研究の向上および成果の普及を図り、医療の発展に貢献することを目的として2009年11月に発足しました。

研究会では、稲垣暢也 医学部附属病院長の開会挨拶の後、牧山武 同循環器内科助教が「遺伝性不整脈疾患におけるヒトiPS細胞を用いた薬効評価、新規治療法開発」について一般講演を行いました。また、池口良輔 同リハビリテーション科准教授が「バイオ3Dプリンタにより作製したBio 3D Conduitを用いた末梢神経再生」、川口義弥 iPS細胞研究所教授が「iPS細胞を用いた腸管組織の作成」、今村恵子 iPS細胞研究所特定拠点助教が「iPS細胞を用いた神経疾患研究」と題してそれぞれ学術講演を行い、参加者は最新の研究成果について熱心に聞き入りました。

引き続き、中内啓光 スタンフォード大学教授より「Interspecies blastocyst complementation: iPS細胞由来膵島の移植による根治的糖尿病治療」と題した特別講演がありました。講演後の質疑応答では活発な議論が展開され、研究会は盛会のうちに終了しました。

開会挨拶を行う稲垣病院長

質疑に答える中内教授

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