「京都大学ライフサイエンスショーケース@UCSD 2020」を開催しました。(2020年2月28日)

公開日

本学の医学研究科、サンディエゴ研究施設(KURC-SD)、学術研究支援室(KURA)および医学部附属病院臨床研究総合センター(iACT)は、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)にて、「京都大学ライフサイエンスショーケース@UCSD 2020」を開催しました。本イベントは、本学のOn-site Laboratoryのひとつとして昨年開設したサンディエゴ研究施設の有効活用の一環として、医学・生命領域でのイノベーションの海外事業展開を促進・支援することを目的としています。

本イベントには、機関投資家、個人投資家、製薬会社関係者およびUCSD関係者等、合計98名の参加者がありました。開会の基調講演として、萩原正敏 医学研究科教授が、本学における医学領域研究の概要やKURC-SDの説明、起業支援等に関する説明を行いました。その後、医学研究科呼吸器疾患創薬講座および本学発のスタートアップ企業である株式会社セラバイオファーマ、株式会社オリゴジェン、クアドリティクス株式会社、株式会社キノファーマの5チームが登壇し、それぞれの先端技術の開発計画や事業計画についてのプレゼンテーションがありました。それぞれの発表に対して、コメンテーター5名ならびにフロアから多くの質疑があり、医薬品、再生医療、医療機器等の領域で各チームが研究開発中のシーズ・技術に対する高い関心がうかがえました。

イベント終了後にはレセプションを開催し、各発表チームに興味を持った参加者が集まり、情報交換、ネットワーキングや今後の提携等の活発な議論が行われました。いくつかのチームでは、帰国後も投資企業や製薬企業等との資金獲得や提携の可能性を検討するための追加情報提供や面談等、次のアクションへの協議が進みつつあります。

今回のイベントを通じて、本学において見出された先端技術の海外での開発が加速されること、またKURC-SDがそのためのひとつの拠点になることが期待されます。「京都大学ライフサイエンスショーケース」は来年も開催する予定であり、このような取り組みを発展させ、本学の研究成果の社会実装に貢献できるよう取り組んでいきます。

登壇者によるプレゼンテーション

参加者および関係者集合写真