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2006年6月6日

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NEDO技術開発機構の産業技術研究助成事業
採択結果 京都大学分


【ライフサイエンス】

研究テーマ 小分子化合物の細胞内イメージング
部署 化学研究所 ケミカルバイオロジー
研究代表者 上杉 志成教授
概要 本研究では「化合物の細胞内局在をイメージングする技術」を開発する。そのために、日本のメーカーと連携して化合物イメージング専用の高速高分解能共焦点顕微鏡の試作にすでに取り掛かっている。化合物の細胞内局在化をイメージングすることで、二つのユニークな創薬基盤技術を開発できる。一つは、薬物の標的タンパク質を推測する技術であり、もう一つは、既存薬物からさらに安全な薬物を生み出すための支援技術である。

【ナノテクノロジー・材料】

研究テーマ 分散粒子誘起連続動的再結晶を用いた高比強度アルミニウム合金の創製及び超塑性加工による福祉用部品の開発
部署 工学研究科
研究代表者 足立 大樹助手
概要 高齢化社会の進行に伴い、軽量な福祉材料部品に適用する高比強度Al合金の開発が強く望まれている。そのための手法として、延性の低下なく高強度化が可能な結晶粒微細化が有効である。最近、提案者によりAl合金に急冷凝固法を用いてZr(ジルコニウム)を過飽和に強制固溶させることで熱間押出し中に分散粒子誘起連続動的再結晶が発現し、微細結晶粒が形成されることが見いだされた。本提案ではこの現象を制御することにより、高比強度押出し材を開発することを試み、その高速超塑性特性を生かしたニアネットシェイプ成形により福祉材料部品を製造する。

【エネルギー】

研究テーマ
定置型燃料電池向けプロトン導電性酸化物のドーパント制御による高機能化
部署 工学研究科
研究代表者 宇田 哲也助手
概要 500?700℃で動作する分散型発電用燃料電池の普及を目的として、プロトン導電性酸化物に着目した研究を展開する。具体的には、現在有望と期待されているYをドープしたBaZrO3電解質を基本に、伝導度の改善を目標として、格子上酸化物イオンの塩基度ならびにカチオンのイオン半径をパラメーターに、ドーパントの選択を行う。また、ガス透過膜支持型燃料電池デザイン、ならびに燃料電池の電極触媒の探査を目的とした研究も展開する。