京都大学のエネルギー消費量

京都大学のエネルギー消費量

京都大学のメインキャンパスである吉田地区(※1)では、電気で1億2,800万kwh/年、都市ガスで1,150万立方メートル/年のエネルギーを消費しています。これらを二酸化炭素排出量に換算すると約9万7,300トン-CO2/年(※2)にもなります。

この量は京都市全体で消費されるエネルギー(※3)の約1.5%にあたり、京都大学は京都市のなかでも有数な大量エネルギー消費事業者となっています。

また、代表的な4団地(吉田、宇治、熊取、桂)をあわせると、二酸化炭素総排出量は約12万8,000トン-CO2/年となり、本学には他に隔地などの施設もあることから、さらに二酸化炭素の排出を行っているといえます。

京都大学のエネルギー消費量は建物の整備、研究・実験などの機器の更新・新設などから年々増加しており、現在の吉田地区の消費量は熱量換算で16年前の約2倍にもなりました。この勢いで今後も推移するとなると、経費におけるエネルギー消費の占める割合が増えていくのは間違いありません。現在京都大学のエネルギーに使われる経費は隔地を含めると大学全体で約30億円(※4)にのぼり、もし仮にこの消費エネルギーを1%でも圧縮できれば、単純計算で3000万円の削減が可能となることから、従来から省エネルギーに対して様々な啓発、対策に取り組んできました。

今後も、エネルギー消費の伸びを大学の発展に支障なく如何に効率よく抑えていくかが今後の大きな課題と考えています。

用語について

※1.吉田地区
吉田地区は北部団地、中央団地(中央、吉田南)、南部団地(医学部構内、病院西、病院東)をあわせた部分とします。
※2.二酸化炭素排出量換算
経済産業省、環境省令「特定排出者の事業活動に伴う温室効果ガスの排出量の算定に関する省令」より算出
※3.京都市と京都大学の排出量比較は平成14年度実績より
※4.大学全体で約30億円
この金額は平成16年度の主なエネルギーとなる電力、都市ガスのみのものです。油類、水道料、通信費などを含めた光熱水・通信料は約35億円/年です。