ヒトiPS細胞を用いて腎臓の一部構造を再現

ヒトiPS細胞を用いて腎臓の一部構造を再現

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用語解説

中間中胚葉

脊椎動物の個体発生の過程で現れる細胞集団のこと。将来になる細胞の種類に応じて大きく外胚葉・内胚葉・中胚葉に分類され、さらに中胚葉は、大きく分けて中間中胚葉・沿軸中胚葉・側板中胚葉の3つに分類される。中間中胚葉は将来腎臓や副腎、生殖腺へと分化する細胞を含んでいる。

JST戦略的創造研究推進事業 個人型研究(さきがけ)

研究領域: 「iPS細胞と生命機能」
(研究総括:西川伸一 独立行政法人 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 副センター長)
研究課題名: 多発性嚢胞腎患者由来のiPS細胞を用いた病態解析
個人研究者: 長船健二
研究期間: 2008年6月~2012年3月

相同組み換え

DNAの塩基配列がよく似た領域(相同部位)で起こるDNAの組換えのこと。二本鎖のDNAには、切断や変異が起こっても相補鎖を元に修復する機能が備わっており、これらの性質を応用して目的の場所の遺伝情報を変える技術。これまでヒトのiPS/ES細胞では難しい技術であった。

緑色蛍光タンパク質(GFP)

オワンクラゲ由来の緑色の蛍光を発するタンパク質で、下村脩 博士によって発見された。細胞内で目的タンパク質の発現を検出するのに使用される。本研究では、中間中胚葉の細胞のみがGFPの蛍光を持つように設計し、GFPを指標として中間中胚葉の細胞を選別した。