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  京都大学メールマガジン Vol.50
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   目次:
   ◆巻頭言:次世代研究者育成センター長 伏木 亨
      ◆総長賞受賞 体育会本部
   ◆大学の動き
   ◆研究成果
   ◆イベントのお知らせ
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◆巻頭言:次世代研究者育成センター長 伏木 亨

 白眉プロジェクトがスタートして2年目になりました。現在、第2期生となる教員の採用活動中です。今年度も昨年同様500名を超える応募があり、プロジェクトの主旨が定着してきたものと、喜んでおります。次世代研究者育成センターの主な事業である白眉プロジェクトは、松本紘 総長の発案によるものであり、京都大学の全学的な支援の基に優秀な若手研究者を最大5カ年の年俸制特定教員として採用するものです。選ばれた研究者に自由な研究環境を与えるとともに、様々な領域の優れた研究者たちと日常的に交流することで、次世代を担う先見的なリーダーを育成するのが狙いです。
 
  白眉プロジェクトは、人文学、社会科学、自然科学の総ての分野を対象として教員を募集しています。理系から文系までを対象とするこれほど大きな規模の教員募集は国内でも例がありません。本センターのプロジェクトが幅広い分野にこだわるのには理由があります。
 
  学問分野にも流行はあり、日の当たっている学問もあれば地味な分野もありますが、全力を傾けて開拓した知の一歩はそれだけで意義があるはずです。学問の裾野の雄大な拡がりは、京都大学の存在意義を不動のものにするに違いありません。
 
  白眉プロジェクトのもう一つの特徴は、成果の中間評価をしないことにあります。将来を担う研究者には、短期的な評価に応えるための成果を積むばかりでなく、自分の本当にしたいことにじっくり時間をかける期間が必要と考えるからです。
 
  大学の研究成果については、自己が掲げた目標の達成評価はもとより、各メディアの設定した指標による評価にまで大学は晒される時代になってきました。京都大学らしさは、他人の作った指標では簡単に捕まえられるものではないはずと、本学関係者の多くは心の底で思っているはずです。それでも、大学はぬるま湯的体質から脱して自己を客観視すべきという声にも耳を傾ける必要があります。これらは、背反するものではありません。大学を客観的に評価する姿勢を維持しつつ、わかりやすい指標では捕捉できない京都大学らしさを育み続ける必要があると思います。白眉プロジェクトの狙いもそこにあります。白眉プロジェクトは、自分を律してより高い学術の境地を目指す、大学の自立に向けての試金石でありたいと本センターは願っています。
 
  白眉の研究者たちは、いずれも期待どおりの人材です。研究を楽しむ余裕、文理を越えてどんなテーマにも興味が持てる柔軟な感受性、他人をリスペクトできる知性とそれが醸し出す開放感あふれた人間性などです。5年後には、彼らは再び評価の渦巻く世界に戻ります。その時には、揺るぎない独創性と自信を身につけていることを期待しています。本センターの環境が彼らを飛躍的に成長させると信じております。

◆総長賞受賞 体育会本部

 この度は、名誉ある京都大学総長賞を京都大学体育会にくださり、松本総長ならびに関係各位の皆様に厚く御礼申し上げます。また、松本総長には、東大戦の総合化および各クラブの活動にも多大なるご支援をいただき、心より感謝いたします。
 
  私ども京都大学体育会は、それまでクラブごとに別々で行われていた、東京大学との定期戦を『京都大学東京大学総合対校戦』として2009年度より総合大会化いたしました。また、今年の7月には体育会クラブOB・OG会の連合である『京都大学体育会OB・OG会連合(通称、京大濃青会)』が発足し、京都大学体育会の活動はますますの盛り上がりを見せています。
 
  さて、私どもは総合対校戦の理念として、真のアマチュアリズムの探求を掲げております。我が国の大学スポーツはリクルート、施設面での優位性を持った私立大学が幅を利かせており、大学の情宣活動の一種、また実業団スポーツの受け皿としての側面が強くなっております。しかし、東京大学と京都大学のクラブは、このようなセミプロ化した大学スポーツの中においても高い成績を残しており、国公立大学の中ではトップクラスの実力を有しています。また、両大学のスポーツ活動は明治時代から続く歴史を持っており、我が国の近代スポーツの発展は両大学なくしてはありえませんでした。
事実、大正時代においては国運の隆盛とともに両大学のクラブの活躍には目覚ましいものがあり、全国制覇が何度も成し遂げられ、国際選手も多く輩出されています。このように、伝統と実力を兼ね揃えた両大学クラブの活躍を対外、対内に広く周知するべくして本対校戦が始まったのであります。
 
  そして、京大濃青会についてでありますが、これは各クラブごとに組織されているOB・OG会に横のつながりを作る連合であります。そもそも、体育会のクラブにはOB・OG会がバックにいて、現役の活動に対して多大な支援をしてくださっています。しかし、OB・OG会の活動規模はそのクラブによって様々であり、運営面に問題を抱えているところも多くあります。そこで、連合を作って、情報共有を促し、各会がより効率的な運営と現役支援ができるようにすべく京大濃青会が組織されたのであります。
7月10日には発足総会が盛大に執り行われ、松本総長をはじめ多くのOB・OG会員、学内関係者の方々にもご出席いただきました。総会では京都大学の名の下、各OB・OG会が一丸となり、体育会が抱えている諸問題について、協力して取り組んでいくことが確認されました。
 
  このように、今後ますますの発展が期待される京都大学体育会の活動に対し、多大なご理解をいただき、総長賞を受賞したことはこれ以上ない誉れであります。このような大学からの期待に応え報いるためにも、日頃の練習により一層打ち込み、一つでも多くの勝利を京都大学にもたらし、母校の伝統と栄誉を示していきたいと思います。

 
◆大学の動き◆


○経済学者 河上肇が講義した時の学生ノートが見つかりました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2010/100806_2.htm

○エネルギー理工学研究所および野生動物研究センターが共同利用・共同研究拠点に認定されました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2010/100701_1.htm

○栄誉
・吉川一義 文学研究科教授がフランス教育功労章を受章、アカデミー・フランセーズ大賞を受賞しました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2010/100805_2.htm
・植田充美 農学研究科教授が平成22年度財団法人バイオインダストリー協会賞を受賞しました。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2010/100621_1.htm

 

◆研究成果◆

○植食者特異的かつ植食者密度依存的な植物揮発性成分の誘導:正直なシグナル?それともオオカミ少年シグナル?
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2010/100818_1.htm

○「障がい者」表記は障害者のイメージを向上させる?:ポジティブなイメージ変わるが、ネガティブなイメージ変わらず
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2010/100809_1.htm

○日本人アマチュアが発見した新星から新星爆発に伴なうガンマ線を初めて検出
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2010/100813_1.htm

○形質転換活性を欠損したMycによるリプログラミング促進効果-L-Mycを用いた効率的なiPS細胞の樹立-
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2010/100727_1.htm

○光によって有毒ガスなどの気体を自在に捕捉・分解する材料の開発
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2010/100724_1.htm

 

◆イベントのお知らせ◆

○2010年度春季企画展「科学技術Xの謎-天文・医療・文化財 あらゆるものの姿をあらわすX線にせまる-」
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/100829_1.htm

○公開シンポジウム「子供達の未来を創る理数教育」
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2010/100827_1.htm

○平成22年度京の府民大学 2010年アフリカ地域研究資料センタ-公開講座[連続5回]「アフリカ研究最前線: 解る・アフリカ」
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2010/100925_1.htm

○平成22年京都大学札幌講演会「こころ」
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2010/100831_1.htm

○ノーベル生理学・医学賞受賞者Bert Sakmann(ベルト・ザックマン)博士来日記念講演会
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2010/100901_1.htm

○京都大学附置研究所・センター「品川セミナ-」
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2010/100903_1.htm

○「第7回 京都大学地球環境フォーラム」 空から地球の歴史と環境をみる~リモートセンシングと地理情報システム~
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2010/100904_1.htm

○京都大学教育学部・東京大学教育学部合同市民公開講座 高校生・大学生・大学院学生のための進路セミナー 「学校の先生」という仕事
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2010/100904_2.htm

○公開シンポジウム「FDネットワークの展開と大学教育改革の方向性を問う」
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2010/100907_1.htm

○女性研究者支援センター相談事業・平成22年度特別講座「自己主張トレーニング」
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2010/101008_2.htm

○平成22年度京都大学霊長類研究所東京公開講座 「サル・ヒト・人」
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2010/100925_2.htm

○学術情報メディアセンターセミナー「計算力学の新展開」
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2010/100928_1.htm

○京都大学人文科学研究所 人文研アカデミー「現代中国-そのイメージ」
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2010/101021_1.htm

○京都大学防災研究所公開講座“災害のことわざシリーズ2”-災害は忘れた頃にやってくる-
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2010/100930_1.htm

 


 >>その他のイベント情報はこちらをご覧ください。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja?c2=1

 

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