基本原則

「京都大学における動物実験の実施に関する規程」第2条第1号に定める動物実験等は、「動物の愛護及び管理に関する法律」、および「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」に則し、動物実験等の原則である3Rに基づき、適正に実施されなければならない。

  1. Replacement(代替法の利用)。科学上の利用の目的を達することができる範囲において、できる限り動物を供する方法に代わり得るものを利用すること。
  2. Reduction(利用数の削減)。科学上の利用目的を達することができる範囲において、できる限りその利用に供される動物の数を少なくすること等により実験動物を適切に利用することに配慮すること。
  3. Refinement(苦痛の軽減)。科学上の利用に必要な限度において、できる限り動物に苦痛を与えない方法によってしなければならないこと。

各種国際医学連合の連携を担う国際医科学関係組織協議会(The Council for International Organization of Medical Science, CIOMS)は、1985年に生物医学の研究にたずさわる人々と、動物福祉につとめるグループ双方に、研究の倫理、概念の枠組みを示す目的から、動物実験の国際指導原則(International Guiding Principles for Biomedical Research Involving Animals)において基本原則を発表している。動物実験計画書の作成、審査、そして動物実験の実施にあたっては、本学規程、およびこの基本原則に基づくものとする。

「動物実験計画書」の記入要領

計画書のフォームは こちら から入手してください。

パソコンのブラウザ上、あるいはAcrobatやAdobeReaderなどのソフト上で直接入力してください。

下記記入項目別注意点や記入例などを参照して記入してください。

同じ課題でマウス、ラット等を用いる実験計画の場合、1件にまとめた動物実験計画書を提出してください。動物種ごとに処置が異なる場合には、どの動物種に対する処置であるかを明記してください。ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、サル等を用いる場合には、マウス、ラット等の計画書とは別にして、それぞれの動物種ごとに動物実験計画書を作成してください。年度を超えて実施する場合は、その都度提出してください。

  • 太線で囲まれた範囲内に必要事項を記入し、両面印刷をしてください。

「動物実験計画書」の記入項目別注意点

  • 新規・変更・継続
    該当する項目に印を入れてください。変更・継続の場合は、旧承認番号を記入してください。
  • 提出年月日
    西暦で記入してください。
  1. 研究課題名
    研究目的を端的に表す表題をつけてください。
  2. 研究目的
    直接的な目的だけでなく、1)その動物実験が必要な理由、2)他の方法で代替できない理由、3)その動物実験の科学的・社会的意義等についても記載してください。
  3. 動物実験責任者
    動物実験責任者についての各情報を記入してください。当該の動物実験について実質的な責任を持つ教員などであり、計画書の提出者です。動物実験責任者は、本学の提供する動物実験に関する教育訓練を受講済みの者でなければなりません。
  4. 動物実験実施者および飼養者
    動物実験実施者は、動物実験責任者の監督の下に、実際に実験を担当する者です。飼養者は、動物実験責任者の下で実験動物の飼養または保管に従事するものです。ともに、本学の提供する動物実験に関する教育訓練を受講済みの者でなければなりません。未受講の場合は、事前に受講する事が必要です。
  5. 実験実施期間
    計画書提出年度の年度末までの日付を記入してください。西暦で記入してください。
  6. 施設等
    使用する飼養保管施設名、および実験室名を記入してください。
  7. 使用動物
    動物種欄には、和名をカタカナで記入してください。和名がない場合はラテン名を記入し、備考欄に分類群(綱、目、科)を記入してください。
  8. 研究計画と方法研究概要、実験方法とも、欄内の注意書きに従って記入してください。
  9. 特殊実験区分
    計画されている実験がいずれかに該当する場合に印を入れてください。複数に該当する場合には、その全てに印を入れてください。
  10. 動物実験の種類
    該当する項目に印を入れてください。その他の場合は( )内に記入してください。
  11. 動物実験を必要とする理由
    該当する項目に印を入れてください。その他の場合は( )内に記入してください。
  12. 想定される苦痛のカテゴリー
    いずれかに印を入れてください。この分類は、「Categories of Biomedical Experiments Based on Increasing Ethical Concerns for Non-human Species」(Laboratory Animal Science, Special Issue: Effective Animal Care and Use Committees, January, 11-13, 1987)に基づくものです。「動物実験処置の苦痛分類に関する解説」(国動協)と「苦痛度検索」(鍵山直子、日薬理誌131:187-193, 2008)を参考にしてください。
    カテゴリーAは、生物を用いない実験、あるいは植物、細菌、原虫、または無脊椎動物を用いた実験ですので、本計画書の対象外です。
    カテゴリーDに属すると判断される実験については、苦痛の軽減を考慮したより慎重な実験計画を作成してください。
    カテゴリーEに属すると判断される実験については、この計画書に加えて、「動物実験計画詳細説明書」(様式 自由)を提出してください。
  13. 動物の苦痛軽減、排除の方法
    該当する項目全てに印を入れてください。必要に応じて( )内に記入してください。
  14. 安楽死の方法
    該当する項目全てに印を入れてください。必要に応じて( )内に記入してください。なお、エーテルによる安楽死は原則禁止とします。もし、エーテルで安楽死させた場合には、死体からエーテルを揮発消散させた後に焼却または指定された場所に保管してください。エーテルは、引火性、爆発性があるため取扱に注意してください。
  15. 動物死体の処理方法
    該当する項目に印を入れてください。その他の場合は( )内に記入してください。
  16. その他必要事項または参照事項
    必要に応じて記入してください。


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