研究成果

京都府丹後海における遊漁の経済的価値を評価


2020年08月27日


     山下洋 フィールド科学教育研究センター教授(現・同特任教授)らの研究グループは、京都府丹後海(伊根町~舞鶴市)をフィールドに海釣りの経済的価値を推定しました。

     日本は国土が海に囲まれており、海釣り人口は約500万人(2015年)と推計され、海釣りは非常に人気のあるレジャーです。しかし、これまで日本において海釣りの経済的価値を評価した研究は全くありませんでした。

     本研究では、丹後海における釣りの経済的価値をトラベルコスト法により推定しました。その結果、丹後海を訪れる釣り人は年間約15万人、釣行に使った年間の経費は38億円、年間の消費者余剰は117億円と推定されました。この消費者余剰とは、釣り人が丹後海での釣りの価値をいくらと評価しているかを意味します。丹後海の沿岸魚介類資源は食料だけでなく釣りの対象としても非常に高い価値を有し、地域経済にとって大きな潜在力を有していることが本研究で明らかとなりました。

     本研究により、丹後海沿岸域の地域振興と沿岸魚介類資源の持続的利用に向けて、漁業と遊漁の両面から水産資源の管理と有効活用を検討すべきと考えられます。

     本研究成果は、2020年8月25日に、国際学術誌「Fisheries Science」のオンライン版に掲載されました。

    図:(左)丹後海の釣り場風景、(右)丹後海で釣りを楽しむ遊漁者

    詳しい研究内容について

    書誌情報

    【DOI】 https://doi.org/10.1007/s12562-020-01453-x

    Yuki Terashima, Yoh Yamashita & Kota Asano (2020). An economic evaluation of recreational fishing in Tango Bay, Japan. Fisheries Science.

    • 読売新聞(9月10日 24面)に掲載されました。

    京都府丹後海における遊漁の経済的価値を評価
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