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2007年12月21日

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京都大学・立命館大学 連携協力に関する基本協定 詳細 資料1


薬工連携によるバイオテクノロジーとナノテクノロジーの融合


 近年、ライフサイエンスの飛躍的な進歩によって、遺伝子、ゲノムの機能解明が進み、医療の世界でも従来の薬剤治療、手術を中心とした治療方法から、遺伝子治療、再生治療へと大きく舵を切ろうとしている。
 一方、工学の分野でもマイクロマシン、ナノマシンというように、人が創り出せるマシンのサイズが小さくなり、タンパク質などの生体高分子と同程度のサイズのマシンの開発が可能となりつつある。
 タンパク質は一種の分子機械であり、分子構造を変化させることで種々の生命活動を行っていることが知られている。バイオテクノロジーとナノテクノロジーが融合することによって、新しい薬剤、治療方法が可能となる。
 そこで、世界的にバイオテクノロジー研究での実績を有する京都大学とナノテクノロジー実用化研究を積極的に推進する立命館大学は薬工連携を推進し、バイオテクノロジーとナノテクノロジーの融合による新しい薬学創成を目指すこととなった。まずは、

  • マイクロ体内ロボット技術を活かした新しい標的細胞へのドラッグデリバリーの方法の開発研究
  • ナノマシンによる生体高分子のナノオペレーション方法の開発研究

から、薬工連携を推進したい。