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平成25年度京都大学総長賞 挨拶 (2014年3月17日)

 皆さん、本日は京都大学総長賞の受賞おめでとうございます。この総長賞は、学業・課外活動・社会活動等において特に優れた成果を挙げ他の学生の範となり、本学の名誉を高めた学生に対する表彰制度として設けられ、今年度で9年目を迎えました。これまでに67組の個人と団体を表彰して参りましたが、重要な成果が期待される質の高い論文を発表した方、学業と両立しながら課外活動でも立派な成績を挙げられた方、社会活動において大学と地域の架け橋となられた方や京大生のパワーをいかんなく発揮された方と、実に様々な成果を修められた学生諸君を表彰することができました。今日、ここに表彰を受けられる11組の皆様も、まさに京都大学の学生を代表するに相応しい魅力・実力・行動力を備えた個人・団体であります。

 理学研究科の石本健太さんは、流体中の微生物の運動について強い普遍的な力学的制限を与える定理に対し、一般的で厳密な証明を初めて与えることに成功されました。海外の研究者との共同研究を進められており、今後の活躍が期待されます。

 医学研究科の飯間麻美さんは、乳癌、特に悪性度が低く臨床的なマネジメントが難しい非浸潤性乳管癌における拡散強調画像の有用性について研究されており、フランス政府給費留学生として留学されたほか、多くの論文発表や学会発表を行われ、将来の研究をリードされることが期待されます。

 文学研究科の奥村優子さんは、乳児がどのように学習するのかを極めて斬新な方法により明らかにされ、国内外から高く評価されています。また、共同研究でも中心的役割を果たし、「乳児における同情的行動」がメディアでも取り上げられ、今後の展開が期待されます。

 農学研究科の佐藤潤一さんは、セルロース系液晶について研究され、国際学会でポスター賞を受賞されました。修士課程ながら既に多くの学会発表や論文発表をされており、これからさらに研究に励まれることが期待されます。

 理学研究科の早瀬 元さんは、柔軟多孔性材料「マシュマロゲル」を世界に先駆けて合成し、その研究成果が学術雑誌に掲載されました。新素材は応用・開発が期待され、ニュートンなどの科学雑誌でも紹介されており、さまざまな分野で実用化されることが期待されます。

 京都大学フォーミュラプロジェクトKARTの皆さんは、第11回全日本学生フォーミュラ大会で総合優勝を果たされました。また、部門別でも上位の成績を収められ、経済産業大臣賞などを受賞されました。スポンサーや資金集めから自分たちで行っておられ大変でしょうが、来年度の連覇が期待されます。

 京大短歌会 藪内亮輔さんは、歌壇でも歴史ある新人賞である角川短歌賞を授与されました。その選考委員会においても4名の委員が全員一位とするという極めて高い評価を得られ、今後の活躍が期待されます。

 京都大学体育会ウインドサーフィン部の皆さんは、2013年度全日本学生ボードセーリング選手権団体戦において、部創設以来初の優勝を果たされました。これは日頃の練習の賜物でありましょう。優勝メンバーには3回生もおり、連覇が期待されます。

 京都大学体育会陸上競技部 横山裕樹さんは、「京都マラソン2014」において、初挑戦ながら2時間25分18秒で優勝を果たされました。今後ますます記録を伸ばされ、京都のマラソン界をリードされることが期待されます。

 京都大学体育会男子ラクロス部の4人のトレーナー、マネージャーの皆さんは、練習中に突然心肺停止で倒れた学生に対し、連携して適切な初期対応にあたり、その蘇生処置により倒れた学生は一命を取り留めました。咄嗟の事態に冷静に対処できたのは、日ごろの積み重ねによるものでありましょう。

 京都大学東北復興支援学生ボランティアの皆さんは、学生有志が自主的にボランティアの企画・立案等を行い、現地で活動されてきました。また、シンポジウムやイベントなどを通じて、震災を風化させない活動にも取り組まれ「関西でも持続的に支援できる道」を提言されました。

 京都大学総長賞は、本学学生の中で、学業・課外活動・社会活動等において特筆すべき業績を挙げた学生を讃えるとともに、他の学生の範としてポジティブな刺激を与え、魅力・活力・実力ある京都大学創りに向けて広く啓発すべく創設された表彰制度です。本日、京都大学総長賞を受賞された皆さんの一層のご活躍を祈念するとともに、学生に限らず皆さんの活躍に刺激を受けた人がどんどん出てくることを期待してやみません。

 本日は誠におめでとうございます。

 

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