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京大IIOフェア 挨拶 (2006年11月1日)

尾池 和夫

本日は、「IIOフェア」にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。この「IIOフェア」は、企業の方々と京都大学との出会いの場として、平成13年度より開催いたしております。

大学の役目として最も大切なことは、知の蓄積と創造と、それをもとにした社会貢献です。学問の深化とともに、異分野融合による新しい学問領域の創成、次世代の産業基盤となる先端科学技術の推進、地域との連携や国際連携の促進、そしてこれらを可能とする仕組みの構築など、大学には社会から期待される役目があります。

京都大学においては、産学官連携、研究成果の社会還元などのために、平成8年7月に、ベンチャー・ビジネス・ラボラトリーを設置して以来、国際融合創造センターの設置、知的財産計画室の設置、知的財産ポリシーの策定、産学官連携ポリシーの策定、事務組織として産学官連携推進室の設置、国際イノベーション機構の設置、スーパー連携室の設置など、さまざまのことを行ってきました。

第3期科学技術基本計画では、イノベーション創出が主要な目標の一つとされています。京都大学でも、地域との有機的連携のもとに独自の工夫をしていくべきであろうと思います。

本学でも、特許申請数等は飛躍的に増加していますが、現在、改めてそれらの実績、質的な面の検証が不可欠な段階にきており、知財についての考え方や対処の仕方を含めて、全体の見直しが必須であろうと私は考えています。
産学連携も、単に一大学と特定の企業間だけでなく、いろいろの形による連携を進めつつ、イノベーション創出に向けた重要な推進母体としての役割を担っていくことが、大学に求められていることと思います。

京都大学桂キャンパスにおいては、「桂イノベーションパーク構想」として、科学と技術を融合させる新しい教育と研究の場としての機能を有し、研究者が専門分野の枠を越えてクリエイティブな研究活動を行う場をととのえます。大学の研究成果を社会に還元するため、京都市、京都地域の産業支援機関、科学技術振興機構、中小企業基盤整備機構が一体となった「大学連携型インキュベーション事業」として、京大桂ベンチャープラザ並びに研究成果活用プラザの施設を利用した産学官連携活動を、私たちは推進・支援してまいります。

今回の「IIOフェア」の開催にあたりまして、共催いただきました科学技術振興機構、中小企業基盤整備機構、並びに後援や協賛をいただいた関係各位に心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。

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