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退職教授懇談会 挨拶 (2005年4月5日)

尾池 和夫

 2005年度が始まりました。今年もいろいろな行事が予定されています。今年は国連総会で「物理の国際年」と決められていて、世界各地で行事が行われます。世界物理年日本委員会の活動は、科学と技術に直接に関わっている人たちだけにではなく、社会一般の人たちにも、若い学生たちにも向けられるということです。京都大学では1949年の湯川 秀樹先生のノーベル賞からすでに50周年が経って、基礎物理学研究所では創立50周年記念のお祝いをされました。

 最近、100周年記念というお祝いも多く、先週には庭球部100年のお祝いがここでありました。京都大学の第6代総長、山川 健次郎は、1914年(大正3年)8月19日に就任しましたが、日本人として始めて物理学の教授になった教育者でもあります。それを記念して第1回山川記念シンポジウムという企画があり、晩年の山川健次郎が校長を務めた旧制武蔵高校(現武蔵大学)で、今年4月24日に行われることになっているそうです。私もメッセージを送るつもりです。

 世界各地で行われるいろいろの行事の中で、今年ご退職の先生方もまた、さらなるご活躍をされることと存じます。

 春は、多くの教職員の方々がご退職になるのですが、学生の皆さんも卒業して行かれます。3月24日の卒業式では、10学部2,775名が卒業し、108年の累計で171,185名の卒業生を送り出したことになります。

 また3月23日の学位授与式では、修士2,068名で、修士の累計は50,489名、初めての社会健康医学修士(専門職)20名に学位を授与しました。博士では、課程博士514名、論文博士97名に学位を授与しました。博士の中では、京都大学博士(地球環境学)の初めての5名が含まれています。京都帝国大学での旧制博士学位、9,561名とともに、総計で博士は、33,104名となりました。

 3月28日には、職員のご退職者のうち97名をお招きして、退職者懇談会を開催しました。今年20年以上の勤務者の中には9名の非常勤職員がおられました。


 今、ご覧のように新入生と新入生を歓迎する課外活動の先輩たちが、このキャンパスにあふれています。今年は、前期日程の合格者は2,534名、後期日程の合格者は380名で合計2,914名が合格しました。

 また、昨日、京都大学に新規採用した27名の職員の研修を開始し、一週間かけて役員全員が順番に講義をしている最中です。私も昨日開講式の挨拶をしてきました。

 先生方のご協力で、教育と研究を支援する組織の整備も着々と進んできました。4月1日に新しく5つの機構が発足しました。環境安全保健機構、図書館機構、情報環境機構、国際イノベーション機構、国際交流推進機構の5つです。従来からある高等教育研究開発推進機構と併せて、6つの機構が全学のために仕事をする仕組みができました。皆様方の多大のご協力によって、これらを立ち上げることができました。

 法人化して1年になりますが、皆さまのご苦労のおかげで、京都大学のよき伝統を守りながら、必要な改革も着実に進んでいると思っております。京都大学のために長い間ご努力下さった皆様に、京都大学を代表して深く感謝申し上げます。

 今後とも、ますますお元気で、多様な人生を楽しんでいただきたく思います。その中で、この京都大学を引き続き見守っていただきたく存じます。ご健康と、さらなるご活躍をお祈りして、お礼とお祝いの言葉とさせていただきます。

 おめでとうございます。どうもありがとうございました。

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