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左京消防署一日消防署長 講評 (2004年11月12日)

尾池 和夫

慈照寺のモミジの写真

 一日の最低気温が摂氏8度を下回るようになると、カエデの紅葉が始まります。来週頃から京都には秋の行楽の客が、世界の各地から集まってきます。京都市の人口は、約150万人、観光客は毎日10数万人です。とりわけ多い銀閣寺が左京区にはあります。

 本日は秋の火災予防週間の中での訓練です。この火災予防運動は昭和2年、1927年の北丹後地震の経験から生まれました。京都市は、みなさんの日頃の活躍で火事が少ないのですが、京都市は中越地方に次ぐ地震活動度の高い地域であり、左京区にも洪水をもたらす河川があり、広大な山林地域があります。また左京区には世界から若者が集まる大学があり、重要な文化財がたくさんあります。


 中越地震による震災で亡くなった方を見ると、高齢者と子どもが多いのがわかります。左京区の人口は17万人ですが、14歳以下が約1万9千人、65歳以上が3万1千人です。3分の1が災害弱者です。

 このような地域にあって、市民や旅行者が安心して紅葉を楽しみ、豊かな日々の安全な生活の場を確保することができるように、みなさんの日頃の仕事がその役割を果たしています。消防署の仕事は、災害軽減のための市民への広報に始まり、災害の予防であり、万一の際の消火、救出、救急であります。それによってさまざまな災害や病気やけがから人々の命や財産が守られています。


 さらに大事なことは、地域住民のボランティアとの協力です。専門家であるみなさんと、市民が協力して、人々の安全を守る仕事が進みます。本日はホリデーインの自衛消防団の方々とのみごとな連携で訓練を行っていただきました。また、日本の消防の仕組みには、消防団という世界のボランティアの模範ともいうべき仕組みがあります。このような、さまざまなことを思い起こしつつ訓練を拝見しました。なお一層のご努力を続けていただくようお願いして、私の今日の講評といたします。

 ありがとうございました。

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