第7回 京都大学ホームカミングデイ

第7回 京都大学ホームカミングデイ

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※ 「講演概要」「講師写真」および「プロフィール」を追加しました。(2012年10月26日)

E 授業体験ツアー

※事前申し込みが必要です。

ツアー内容

(1)ノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士ゆかりの旧石油化学階段教室において授業体験

講師 大学文書館教授 西山 伸
テーマ 「京都大学の歴史と未来(あす)-「ノーベル賞の館」で考える」
定員 80名(申し込みによる先着順)
時間 10時00分~10時50分(開始時間の15分前までに受付をお済ませください。)

講演概要
京都大学は1897(明治30)年、東京大学に次ぐ二番目の大学として設置されました。当時すでに官僚養成機関として実績を上げつつあった東京大学とは異なり、本学は「本当の学問」を研究し、学生の個性を生かした教育を行う大学を目指しました。「自由の学風」と称され、滝川事件やノーベル賞受賞者の輩出に表れている本学の特色は、創立期にその源流があったと言えます。この講演では、創立期を中心に本学の歴史をたどることで、本学とはどのような大学なのかを考え、その未来(あす)を展望する手がかりを見つけていきたいと考えています。講演を行うのは、学内で最も歴史が古く、湯川秀樹、朝永振一郎、福井謙一が学生時代に勉強したといわれる階段教室です。本学の歩みをふりかえるには最もふさわしい場所で、卒業生の方々と「京都大学の歴史と未来(あす)」を考察することを楽しみにしています。

プロフィール
1987年 京都大学文学部卒業
1993年 京都大学大学院文学研究科単位取得退学
同年 京都大学助手(文学部、「京都大学百年史」編集を担当)
2001年 京都大学助教授(大学文書館)
2012年 京都大学教授(大学文書館)
現在に至る

(2)旧解剖学教室講堂の見学と授業体験と稲盛ホール・山内ホールの見学

講師 医学研究科教授 萩原 正敏(形態形成機構学) 
テーマ 「今日は治せぬ病を、明日には治せる医師を、京大が育てる」(30分程度)
定員 40名(申し込みによる先着順)
時間 9時30分~11時00分(開始時間の15分前までに受付をお済ませください。)

講演概要
京都大学医学部では、癌、アルツハイマー、筋ジストロフィーなど、現代では治療法のない難病に対する治療薬の研究開発を行っています。本年、京都大学病院が全国に5か所設置された臨床研究中核拠点病院の一つに指定され、大学発の新薬の開発に、政府からの支援を頂けることになりました。首尾よく新薬ができましたら、薬の外形を白の方形にして真ん中に赤い点を描き、「日の丸ドラッグ」と称してみたいと思います。ODAで建物や橋を作っても日本が援助したと現地の人は気付かないケースも多いようですが、日の丸ドラッグを飲んで命が救われれば、海外でも日本に対する敬意と感謝が広まると期待され、これこそ文字通り「Show the flag!」です。新薬開発だけなく、解剖学教育などを通じて京都大学病院で働く医師の知識・技術レベル向上に少しでも貢献し、重い病に苦しむ方々が国境を越えて京都に押し寄せる日を実現したいと夢想しています。どこの国の方であれ、命を救われて感謝しない人はいませんから、我が国の優れた医学によって近隣の国々の人まで救済することは、我が国の安全保障に資すると思います。医療による善隣関係促進は、基地を誘致したり兵器を作るより、遙かに廉価で平和的な安全保障政策となり得るでしょう。

プロフィール
1984年 三重大学医学部卒業
1988年 三重大学大学院博士課程修了
同年 名古屋大学医学部薬理学講座助手
1991年 Salk Institute(米)Postdoctoral Fellow
1992年 名古屋大学医学部解剖学第三講座助手
同大学講師、助教授を経て
1997年 東京医科歯科大学難治疾患研究所 形質発現分野教授
2010年 京都大学大学院医学研究科 生体構造医学講座 形態形成機構学教授
2011年 京都大学大学院医学研究科 医学研究支援センター長兼務
現在に至る

集合場所

百周年時計台記念館 総合受付集合

申し込み

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旧石油化学階段教室


旧解剖学教室講堂