京都府教育委員会との連携事業「福島県高校生 京・絆プロジェクト」を実施しました。(2013年3月4日~6日)

京都府教育委員会との連携事業「福島県高校生 京・絆プロジェクト」を実施しました。(2013年3月4日~6日)

 京都大学と京都府教育委員会との連携事業として「福島県高校生 京・絆プロジェクト」を実施しました。このプロジェクトは、本学と京都府教育委員会が連携して、福島県の高校生に対し、夢や希望を持って高校生活を送ることができるように、京都ならではの体験活動を実施することを目的に、高校生を招待するものです。このたびは3日間の行程で、福島県立の4つの高校から22名の生徒が参加しました。

 本学への招待は初日の3月4日であり、はじめに総合博物館の見学を実施しました。訪れた高校生は、1階ロビーで行った歓迎式において、大野照文 総合博物館長による挨拶を受けた後、現在開催中の特別展「ウフィツィ・ヴァーチャル・ミュージアム」の展示会場で、超高精細デジタル技術により再現したウフィツィ美術館所蔵の絵画10点を、人間・環境学研究科の大学院生の解説に耳を傾けながら、熱心に鑑賞しました。

 次に、より詳しく大学体験をしてもらうために、理学研究科の化学実験室を案内し、学部生向けの「野菜の色の分離実験」を大学院生や技術職員、社会交流室講師の指導により行いました。実験では、野菜を細かくし色素を抽出した液を、特殊な紙を用いて成分に分解しました。参加した高校生は「楽しかったです。生物で習った単語がいっぱい出て、さらに勉強になりました。実験のやり方もすごく分かりやすかったです。高校と違って、より難しいことまでやっていて、興味がわきました」「京都大学はなかなか来られない所なので、来ることができて、とても良かったです。理系は普段あまり触れる機会がなかったので、とても充実した時間を過ごせました」と感想を述べました。

 続く行程で、高校生は京都の名所などでの体験活動を行い、充実した3日間を過ごして京都を後にしました。


大野館長の挨拶

「ウフィツィ・ヴァーチャル・ミュージアム」にようこそ

人間・環境学研究科の大学院生による解説(1)

人間・環境学研究科の大学院生による解説(2)

野菜殻から取り出された色素と、成分分離のための特殊な紙

実験の内容を説明する阿部邦美 理学研究科技術専門員