生存圏研究所は「高度マイクロ波エネルギー伝送実験装置及び高度マイクロ波電力伝送用フェーズドアレー・受電レクテナシステム披露会」を開催しました。(2011年9月28日)

生存圏研究所は「高度マイクロ波エネルギー伝送実験装置及び高度マイクロ波電力伝送用フェーズドアレー・受電レクテナシステム披露会」を開催しました。(2011年9月28日)

 生存圏研究所は宇治キャンパスにおいて、「高度マイクロ波エネルギー伝送実験装置及び高度マイクロ波電力伝送用フェーズドアレー・受電レクテナシステム披露会」およびデモ実験を行いました。この研究装置は2010年度に同研究所に導入された研究設備で、生存圏科学、宇宙太陽発電所SPSや無線電力伝送および電波科学一般の研究に利用できる全国共同利用研究設備です。

 松本紘 総長の式辞の後、澤川和宏 文部科学省研究振興局学術機関課長、佐々木進 宇宙航空研究開発機構研究開発本部高度ミッション研究グループ長(宇宙科学研究所教授)、本城和彦 IEEE MTTS Japan Chapter Chair・電気通信大学教授から祝辞があり、篠原真毅 生存圏研究所教授による研究装置の紹介を行いました。

 デモ実験では、導入された近傍界測定装置を用いて高度マイクロ波電力伝送用フェーズドアレーによるマイクロ波エネルギー伝送実験の測定を行い、直径10メートルの擬似電力試験衛星の披露も行いました。参加者はSPSや無線電力伝送の現在の研究や、将来の構想について熱心に見学されました。本研究設備は将来の太陽エネルギー利用と宇宙開拓を飛躍させるものとして注目度が高く、披露会は140名を超える関係各位の参加を得、盛会のうちに終了しました。


式辞を述べる松本総長

マイクロ波エネルギー伝送の測定について説明する篠原教授

高度マイクロ波エネルギー伝送実験装置(電波暗室と近傍界測定装置)と高度マイクロ波電力伝送用フェーズドアレー(中央台上)。大きな円形の構造は擬似電力試験衛星モックアップ

デモ実験見学の様子