前野悦輝 理学研究科教授がベルント・T・マティアス賞を受賞しました。(2009年11月20日)

前野悦輝 理学研究科教授がベルント・T・マティアス賞を受賞しました。(2009年11月20日)

 前野悦輝 理学研究科教授がベルント・T・マティアス賞を受賞しました。
  同賞は、3年に1度、超伝導研究分野の新物質発見で優れた業績を挙げた研究者に贈られる国際賞です。

 今回の受賞は、前野教授によるルテニウム酸化物の超伝導の発見と、世界的な研究展開を生んだ業績が評価されたものです。前野教授は、1994年にストロンチウム・ルテニウム層状酸化物の超伝導を発見し、純良な単結晶試料の育成を進めて、その後の広範な研究展開の中心的役割を担ってきました。その成果で、従来の超伝導物質とは異なる、スピン三重項の電子対による超伝導が実現していることがほぼ確実になりました。

 授賞式は、2009年9月9日、第9回超伝導国際会議で行われました。