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岡田暁生 人文科学研究所准教授が第19回吉田秀和賞を受賞しました。(2009年10月28日)

 岡田暁生 人文科学研究所准教授が第19回吉田秀和賞を受賞しました。
  吉田秀和賞とは、音楽・演劇・美術などの各分野で、優れた芸術評論を発表した人に対して送られる吉田秀和芸術振興基金主催の賞です。

 岡田暁生 准教授は、昭和57年3月大阪大学文学部を卒業、同63年7月同大学院文学研究科博士後期課程を退学、アルベルト・ルードヴィッヒ大学フライブルグ博士課程音楽学専攻留学等を経て、平成4年4月1日大阪大学文学部助手に採用、同6年5月1日神戸大学発達科学部助教授に昇任、同15年4月1日京都大学人文科学研究所助教授、同19年4月1日から同准教授となり、現在に至っています。

 今回の『音楽の聴き方(中公新書)』による受賞は、音楽の聴取の根本問題についての美学的社会学的な研究によるものです。音楽は言語と同じように文法を持ち、イディオムを持ちます。いわば音楽の統辞論ならびに意味論を学習することなくしては、音楽を言語として理解することは出来ません。しかしながら近代の音楽制度は、音楽を言語としてではなくサウンドとして享受させることで、音楽を産業化してきました。カントやハンスリックから三島由紀夫や小林秀雄や村上春樹に至る多彩な文献を駆使しつつ、岡田暁生准教授は近代における「音楽の聴き方」の変容を明らかにし、音楽が言語からサウンドへと退化していく危機に警告を発しています。

 吉田秀和賞の受賞は、歴史的な目配りならびに現代の音楽状況の鋭い分析に対して授与されたものです。

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