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再生医療に用いる幹細胞搬送容器を開発

2014年2月24日

 医学研究科人間健康科学系専攻(専攻長:椎名毅)と物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)(拠点長:北川進)は企業グループと共に幹細胞搬送システム開発コンソーシアム(BioL)を結成し、再生医療に用いる新型の幹細胞搬送容器を開発しました。

研究者からのコメント

 今後、再生医療の発展のためには搬送技術が不可欠ですが、細胞自体が呼吸できる容器はこれまでありませんでした。

 今後は、BioLにおいてさまざまな細胞・組織に対応した新たな搬送容器開発を行うと共に、これらの搬送容器を用いて搬送を可能にする搬送システムを構築することで、再生医療の促進を目指して活動を行う予定です。

概要

 再生医療に用いられる細胞(浮遊性、細胞組織など)は、医薬品と同等に高品質、安全であることが要求されますが、「生きている」という点で医薬品とは大きく異なります。経済産業省が発行した「細胞・組織加工品の研究・開発におけるヒト細胞・組織の搬送に関するガイドライン2012:平成25年3月発行」には、「細胞・組織加工品は、温度、酸化、光、イオン強度、せん断のような環境因子に特に敏感であるため、生物学的活性を維持し、死滅を回避するためには、一般に厳密な搬送条件、搬送手段を必要とする」と記されています。これらの条項に準ずるために、以下の要素を含む、幹細胞搬送に特化した新しい搬送容器を開発しました。

  • 無菌保証
  • 定温維持
  • 雰囲気(ガス濃度)維持
  • 耐衝撃
  • 搬送モニタリング
  • 軽量


新型の幹細胞搬送容器を前にする開発メンバー

詳しい研究内容について

再生医療に用いる幹細胞搬送容器を開発

掲載情報

  • 京都新聞(2月25日 27面)、日刊工業新聞(2月25日 26面)および科学新聞(3月7日 2面)に掲載されました。