「ちえのわ」型ナノ細孔を用いたセンサー開発に成功: 動き、捕まえ、光って知らせるナノ多孔体

「ちえのわ」型ナノ細孔を用いたセンサー開発に成功: 動き、捕まえ、光って知らせるナノ多孔体

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用語解説

多孔性物質

多数の微細な孔を持つ物質。吸着材や触媒などに利用される。

揮発性有害有機化合物(VOC)

常温常圧で大気中に容易に揮発し気体として存在可能な有機化学物質の総称。一般に、溶剤、燃料として重要な物質であることから幅広く使用されている一方で、環境へ放出されると公害や健康被害を引き起こす。シックハウス症候群や化学物質過敏症の原因になっている。

ネイチャー・コミュニケーションズ

生物科学、化学、物理科学の全領域をカバーする、学際的ジャーナル。特に複数分野からのアプローチをとった論文を募集している。電子(オンライン)版のみの発行で、ネイチャー姉妹誌としては初の試み。2010年4月創刊。

単結晶X線回折

結晶にX線を照射すると、原子や分子の規則正しい並び方を反映した回折現象が観測されます。その回折パターンを解析することから、結晶中で原子や分子がどのように配列しているかを調べることができる。

エキシプレックス発光

二つの異なる分子が励起状態で二量体を形成し、基底状態に戻る際に発光する現象。エキシプレックスは励起状態でのみ存在可能である。

メゾスコピック領域

「中間」を意味し、微視と巨視の間(主に数ナノメートルから数百ナノメートル)の領域を指す。分子は大きくても数ナノメートルであり、一方細胞などの機能はマイクロメートルで発現する。その中間に存在するメゾスコピック領域は、生命現象の理解や結晶中における分子の「協同的な」動きといった、様々な課題において重要。メゾスコピック科学は、幹細胞(ES/iPS細胞など)研究と並び、iCeMSのキーワードとなる。