光によって有毒ガスなどの気体を自在に捕捉・分解する材料の開発

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用語解説

多孔性物質

多数の微細な孔を持つ物質で、吸着剤や触媒などに利用されます。ガスや水などの選択的分離と反応などに広く用いられています。

ナイトレン

ナイトレンとは、窒素原子上に6個の価電子を有する化学種のことです。窒素上の電子が不足した状態であるため、化学的な反応性に富み、さまざまな有機化学反応の中間体として用いられています。

大型放射光施設(SPring-8)

兵庫県の播磨科学公園都市にある大型共同利用施設で、SPring-8という名称はSuper Photon ring - 8 GeVに由来します。その管理運営は理研およびJASRIが行っています。放射光は光速で進む電子が、その進行方向を磁石などによって変えられると接線方向に発生する電磁波のことです。SPring-8の放射光は、物質科学・地球科学・生命科学・環境科学・産業利用などの幅広い分野で利用されています。

有機配位子

有機配位子とは、金属イオンと配位結合を形成する有機化合物のことで、カルボキシル基、アミノ基やチオール基などを含む数多くの化合物が知られています。

単結晶X線回折測定

結晶にX線を照射すると、原子や分子の規則正しい並び方を反映した回折現象が観測されます。その回折パターンを解析することから、結晶中で原子や分子がどのように配列しているかを調べることができます。

核磁気共鳴法

原子の中には磁石としての性質を示すものがあり、分子に磁場をかけると共鳴を示すことがあります。共鳴条件は原子の周囲の環境を鋭敏に反映することから、共鳴条件を解析することによって分子の構造や動きなどの情報を引き出すことができます。

赤外分光法

物質に赤外線を照射すると、それを構成している分子が光のエネルギーを吸収します。結合の種類によって吸収するエネルギーが異なるため、物質に含まれる結合に関する情報が得られます。また、特徴的な吸収帯を観測することで、化学反応の追跡を行うことができることもあります。