学術情報メディアセンターセミナー「ラーニングアナリティクスに向けた学習データ利活用に関する技術動向と大学教育ビッグサイエンスの可能性」

学術情報メディアセンターセミナー「ラーニングアナリティクスに向けた学習データ利活用に関する技術動向と大学教育ビッグサイエンスの可能性」

 学術情報メディアセンターでは、月に一度、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。

 今回の学術情報メディアセンターセミナーでは、中野裕司 熊本大学総合情報統括センター教授をお招きし、ご講演いただきます。学内外を問わず多数の方の参加をお待ちしています。

日時

2014年9月9日(火曜日)15時00分~17時00分

場所

学術情報メディアセンター南館2階 202マルチメディア講義室
(お身体の不自由な方にはエレベーターをご利用いただけますので事務室にお申し付けください。)

対象

どなたでも参加いただけます。

プログラム

講演者 中野裕司(熊本大学総合情報統括センター教授)
講演題目 ラーニングアナリティクスに向けた学習データ利活用に関する技術動向
講演者 梶田将司(京都大学情報環境機構 学術情報メディアセンター教授)
講演題目 大学教育ビッグサイエンスの可能性
講演内容

 コース管理システムとも呼ばれる学習支援システムは約9割の国立大学で導入され、私立大学でも約6割で導入されています(文部科学省2013年度アカデミッククラウド委託調査)。その結果、各大学では、さまざまな学びのデータが蓄積されはじめていますが、その多くが整理・構造化されておらず、教育学習活動の高度化に活用されるまでには至っていません。一方、欧米では、大学の枠を越え、学びのデータを組織横断的につなげることでビッグデータとし、大学教育の改善に活かすラーニングアナリティクスが注目されており、大学教育におけるIT活用は、教育学習活動の電子化/情報化から次の段階に入りつつあります。

 そこで、本セミナーでは、「ラーニングアナリティクスに向けた学習データ利活用に関する技術動向と大学教育ビッグサイエンスの可能性」と題し、大学教育を対象としたビッグデータの利用環境をどうのように整備し、高等教育の質的改善を目指したさまざまな研究開発・実践が着実に蓄積される大学教育ビッグサイエンス基盤を我が国としてどうのように構築していくべきかを議論します。

 まず、熊本大学の中野教授には、学習支援システム等を通じて生成されるデータの現状とその利活用のための技術動向についてご講演いただきます。学びのデータは多様な教育現場のさまざまなコンテキストを有する広大な空間内で発生するため、単一の大学だけでは十分な密度のデータを収集・蓄積することができません。本講演を通じて、大学で生成される教育学習活動に関わるデータを横断的に、かつ、学習コンテキストに沿って体系的に扱うための標準的な技術の現状と課題を議論します。それを受け、本学の梶田教授が、米国を中心に世界動向を俯瞰し、我が国の大学が取るべき道についていくつかの可能性を議論します。

参加費

無料
(懇親会に参加される場合は別途費用が必要です。)

申し込み

不要
(懇親会に参加される場合は申し込みが必要です。)

懇親会

セミナー終了後、軽食を交えた懇親会を予定しています。参加をご希望の方は、下記の問い合わせ先までご連絡ください。

【開催場所】
学術情報メディアセンター南館1階会議室

【参加費】
2000円程度(予定)

【申し込み締め切り】
2014年9月2日(火曜日)

問い合わせ

情報環境機構 学術情報メディアセンター 梶田将司
Tel: 075-753-9015
E-mail: kajita*media.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

主催

学術情報メディアセンター