特別展「京大日食展 コロナ百万度を超えて」

特別展「京大日食展 コロナ百万度を超えて」

 2012年5月21日の朝、282年ぶりの規模で金環日食帯が日本列島を縦断、京都でも観測できます。この一大天文イベントにちなみ、日食について、伝説から最先端の科学まで、5つのテーマで京大日食展を開催します。

開催期間

2012年4月25日(水曜日)~5月20日(日曜日)

場所

京都大学総合博物館

テーマ

古代日食

 1300年前に太安万侶が編纂した「古事記」の天の岩屋戸日食説、ヒミコの日食、平氏を勝利に導いた水島合戦の金環日食など、日食にまつわる古代の神話や史実を紹介します。

渋川春海と天文・暦学

 江戸時代、渋川春海は日本独自の暦を作り、日食・月食を的中させてその正確さを示しました。渋川春海の業績を中心に江戸時代の天文・暦学を紹介します。また、春海が主人公の映画「天地明察」の 撮影に使われた観測装置レプリカも展示します。

京大日食観測隊

 京都大学は、世界各地に皆既日食観測隊を送り出し、そのときだけしか得られない貴重なデータを収集・解析し、太陽物理学に国際的貢献をしてきました。日食観測隊の栄光と、ときには失敗した歴史を、京都大学研究資源アーカイブ所蔵の貴重な映像資料を交えて紹介します。

現代の太陽観測

 飛騨天文台の望遠鏡や「ひので」などの人工衛星による観測によって生まれた、世界の太陽物理学研究をリードする学術成果や、宇宙天気予報、宇宙太陽光発電など、世界をリードする京都大学の応用分野の研究を紹介します。

京にゆかりの宇宙科学者たち

 太陽や宇宙の神秘に果敢に挑戦した偉大な科学者たちにも京都賞が贈られています。この特別展では太陽風を理論的に予知したユージン・パーカー教授らを紹介します。

問い合わせ先

京都大学総合博物館
TEL: 075-753-3272

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