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ニュースリリース

ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)の樹立に成功

2007年11月21日


<用語解説>
(注1)胚性幹細胞(ES細胞)(Embryonic stem cell)

 受精後1週間前後の胚から樹立される幹細胞で、成体に存在するすべての細胞へと分化できる多能性(万能性)を維持したまま、ほぼ無限に増殖が可能な細胞。ES細胞は1981年にマウスにおいて樹立され、1998年にはヒトでも樹立されました。

(注2)人工多能性幹細胞(iPS細胞)(induced pluripotent stem cell)
 体細胞に特定因子を導入することにより樹立される、ES細胞に類似した多能性幹細胞。2006年に本研究グループにより樹立されました。

(注3)レトロウイルスベクター
 ベクターとは、細胞外から内部へ遺伝子を導入する際の「運び屋」を指します。ウイルス由来のベクターは、遺伝子導入効率の高さから盛んに開発されてきました。ここでは、目的遺伝子をウイルスに組み込み、細胞に感染させることにより遺伝子を導入します。レトロウイルスベクターは、このウィルスベクターの1種類として確立されたもので、宿主の細胞に感染したあと、宿主のDNAのなかに入り込み、自らのウイルスを増殖させる性質を利用するものです。

(注4)キメラマウス
 マウス初期胚の中にES細胞などの多能性幹細胞を移植することにより誕生する、2種類の細胞に由来するマウス。毛色が茶色のマウスから作られた多能性幹細胞を、黒色マウスの初期胚に移植すると、誕生するキメラマウスは黒と茶がまだらになります。ヤギの体、ライオンの頭、そしてヘビの尾をもつ神話上の怪物”キメラ”にちなんで名付けられました。