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ニュースリリース

「京セラ文庫『英国議会資料』」の開設について
2006年11月21日


 京都大学では、1万2千冊余にのぼるイギリス議会文書を「京セラ文庫『英国議会資料』」として公開することになりました。

 「京セラ文庫『英国議会資料』」は、1998年に京セラ株式会社から国立民族学博物館地域研究企画交流センター(当時)に一括寄贈された英国旧商務省所蔵版をもとにしたもので、本年4月の京都大学地域研究統合情報センターの新設にともない同センターに移管され、附属図書館地下に恒温恒湿の文庫室を設置して開設することになったものです。

■このたび11月21日(火曜日)、附属図書館大会議室において開設式典を挙行することになりました。
  >> トピックス「京都大学「京セラ文庫『英国議会資料』」の開設式を挙行」


イギリス議会資料:近代の「情報庫」

   この度京都大学では、1万2千冊余にのぼるイギリス議会文書(下院文書1801年〜1986年、上院文書1801年〜1922年)のほぼ完全資料集成を「京セラ文庫『英国議会資料』」として公開することになりました。

  19世紀初頭から20世紀後半に至る激動の時代にヨーロッパ西端の島国イギリスは、世界にその力を及ぼし、近代世界の主役として君臨しました。それはとりもなおさず、イギリスが世界から「情報」を集積し、編纂し、分析し、記録したことにほかなりません。

  イギリスにおける公論の中心にあった議会には、大英帝国の内外から政治や軍事、経済、通商、社会や文化、自然にいたるまで、その時代のイギリスが重要とみなしたあらゆる事象について、現地からの情勢報告、統計、各種調査委員会の報告書、地図や図版資料などが提出され、会期ごとにまとめられていきました。イギリス議会資料は、単にイギリス一国の議会文書ではなく、まさに近代の「情報庫」なのです。


手にとって自由に、デジタル検索で縦横に:新しい資料価値の発見へ

  イギリス議会資料は、従来からイギリス研究のみならず世界各地を対象とする研究や経済史、社会史など多様な分野の基本的研究資料として広く利用されてきました。また近年、デジタル検索ツールやウェブ版も開発され、この膨大な資料を縦横に渉猟する利用も可能になりました。現地資料や他の一次資料と突き合わせた研究も進んでいます。議会資料は、今、新しい利用の時代に入りました。

  今回、京都大学附属図書館に開設される「京セラ文庫『英国議会資料』」は、1998年に京セラ株式会社から国立民族学博物館地域研究企画交流センター(当時)に一括寄贈された旧商務省所蔵版をもとにしたものです。本年4月の京都大学地域研究統合情報センターの新設にともない同センターに移管され、附属図書館地下に恒温恒湿の文庫室を設置して開設することになりました。

  ほぼすべての原本を手にとってご覧いただける状態で公開します。


 京都新聞(11月21日夕刊 10面)、産経新聞(11月22日 26面)、日本経済新聞(11月22日 39面)、毎日新聞(11月22日 25面)及び読売新聞(11月21日夕刊 19面)に掲載されました。