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図1
モンシロチョウ幼虫に産卵するアオムシコマユバチ
アオムシコマユバチは,モンシロチョウの幼虫に寄生する体長3mmほどの寄生蜂である.雌成虫はモンシロチョウ幼虫に産卵し,寄生蜂の幼虫は孵化後,寄主であるモンシロチョウ幼虫の体内で生長し,寄生蜂が蛹になる直前に幼虫の体から脱出する.この時点で寄主は死亡する.この寄生蜂はモンシロチョウ以外の幼虫にはほとんど寄生できない. |

灰色かび病菌
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灰色カビ病を感染させたシロイヌナズナ |

灰色カビ病の病斑 |
図2 灰色カビ病菌
灰色かび病菌(Botrytis cinerea)は、少なくとも200種類以上の植物に感染することが知られている、多犯性の糸状菌(カビ)である。日本においても、トマト、キュウリ、ナス、ピーマンなどの作物に発生して被害を与える他、収穫した後(ポストハーペスト)の果物や野菜、鉢植え植物などにも頻繁に発生し、経済的な被害をもたらしている。最近では、複数の農薬に対して抵抗性を示す、多剤耐性菌の出現も問題となっている。
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図3 植物ー害虫ー天敵のかおりを介した関係
シロイヌナズナ(アブラナ科植物)はモンシロチョウ幼虫に食害されると,かおり成分を放出し,このかおりに幼虫の天敵であるアオムシコマユバチが誘引される. |
図4 寄生蜂(アオムシコマユバチ)の誘引性
左図のようなアクリルケース内に2種類の植物を入れ,中央から寄生蜂を放す.寄生蜂が最初に留まった植物を,その寄生蜂が選択したものとしてカウントする.その結果,寄生蜂は野生型とHPLセンス体(過剰発現体)の比較では,HPLセンス体に誘引され,野生型とHPLアンチセンス体(発現抑制体)では,HPLアンチセンス体に誘引された.この実験で用いた植物はモンシロチョウ幼虫に食害させている. |

図5 病原菌の感染に対する抵抗性
灰色カビ病菌を感染させ,一定時間後病斑の径を測定することで,灰色カビ病の生育を調べた.その結果,野生型に比べて,HPLセンス体(過剰発現体)では病斑が小さく,HPLアンチセンス体(発現抑制体)では逆に病斑が大きくなった.すなわち,組み換えにより緑のかおりを増強させることで,灰色カビ病に対する抵抗性が高まることが明らかとなった. |