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ニュースリリース


早稲田大学と連携協力に関する基本協定を締結

2006年4月10日

 

 

 共同ブランドビールについて

1.概要
   京都大学と早稲田大学はこのたび共同ブランドビールを開発しました。同ビールは黄桜酒造株式会社が製造し、早大と京大の生活協同組合や学内レストラン等のほか、黄桜酒造の直営店で販売されます。発売は2006年4月12日で、商品スペックは次のとおりです。

  • 商品名 ホワイトナイル
  • 容量 330ミリリットル(小瓶)
  • 価格 450円/本(メーカー希望小売価格、税込み)物販店の場合

2.経緯
  エジプト考古学の権威である早稲田大学の吉村作治教授はある企業(ビールメーカー)との共同研究において、壁画をもとにあらゆる考古学的分析を駆使し、古代エジプトビールを再現することに成功されました。その際、古代エジプトでビール醸造に使用されていた「エンマー小麦」の種子を提供したのが京都大学農学研究科栽培植物起源学研究室でした。文化勲章受賞の世界的遺伝学者である木原均教授(1893〜1986)が創設し、現在も活発な活動を続けるこの研究室は、世界中から収集した小麦種子約1万種を更新保存していました。エンマー小麦はエチオピアでの収集以来、40年近い時を経て上記企業が栽培することになり、こうして2004年にエンマー小麦を使用した古代エジプトビールができあがりました。
  公表されたこの成果を大学の知の社会還元として世に提供したいと考えたのが京都大学の尾池和夫総長でした。そして早稲田大学の白井克彦総長に呼びかけたところ、両大学で共同ブランドビールを開発する計画がまとまりました。京都大学は伏木亨農学研究科教授を代表とする研究チームを発足させ、「古代種小麦を使用した美味な現代ビール」という商品コンセプトをまとめました。そして、黄桜酒造株式会社の協力を得てこれを試作した結果、2005年12月、エンマー小麦近縁のデュラム小麦を麦芽・小麦総量の20%用いることで独特の風味を醸し出す現代ビール「ホワイトナイル」が開発されました。
  本ビールは単なるブランド商品ではなく、両大学の知の出会いの成果をモノの形で社会還元する試みです。また、「古代エジプト文明の知恵が京都の水を機に現代に甦ることには文明史的意義があります」(京大尾池総長談)。エンマー小麦は現在、京都大学農学研究科附属農場において種子生産中で、その後黄桜酒造の契約農場で本格生産に入ります。このため同小麦入り「ホワイトナイル」の発売は2007年夏になりますが、それに先駆けて今回はデュラム小麦入り「ホワイトナイル」を先行発売いたします。