本学名誉教授 佐川弥之助先生は,1月14日逝去された。享年74。
先生は,昭和22年京都帝国大学医学部医学科を卒業,同大学副手,国立宇多野療養所医師,京都大学結核研究所助手,同講師,京都大学結核胸部疾患研究所助教授を経て昭和46年京都大学教授に就任,同61年停年により退官され,京都大学名誉教授の称号を受けられた。この間,昭和53年10月から同57年6月まで結核胸部疾患研究所附属病院長,同年6月から同61年3月まで結核胸部疾患研究所長として大学の管理運営に貢献された。
本学退官後は,昭和61年4月から平成9年1月まで財団法人豊郷病院長(滋賀県)を務められた。
先生は,種々の新しい肺機能検査の方法を用いて手術症例の術前術後の肺機能や手術合併症発生頻度の研究など,肺手術を中心とした術前検査としての肺機能検査の体系化を行った。また,四日市喘息について,肺機能による呼吸障害の定量的評価を行うなど,呼吸不全,肺水腫,睡眠時呼吸異常の研究を行い,これらの分野における先駆者としての役割を果たされた。
また,先生は,日本胸部疾患学会会長として同学会の運営に尽力されるとともに,日本胸部疾患学会,日本結核病学会の評議員・理事・名誉会員,日本胸部外科学会評議員・特別会員,日本呼吸管理学会等の特別会員を歴任され,永年にわたり日本の胸部疾患分野の学会で活躍し,多くの研究業績を残された。
ここに謹んで哀悼の意を表します。
(胸部疾患研究所)
本学名誉教授 遠藤吉郎先生は,2月2日逝去された。享年78。
先生は,昭和16年京都帝国大学工学部機械工学科を卒業,三菱重工業株式会社に入社後,直ちに短期現役として大阪陸軍造兵廠に応召,昭和20年財団法人軸受研究所勤務を経て,同25年京都大学工学研究所助教授に就任。その後立命館大学理工学部教授,広島大学工学部教授を経て,昭和36年京都大学工学部教授に就任,機械材料学講座を担任された。昭和57年停年により退官され,京都大学名誉教授の称号を受けられた。
本学退官後は,昭和57年4月から平成元年3月まで摂南大学工学部教授を務められた。
先生は機械材料の表面疲労と表面損傷,中でも磨耗と腐食疲労に関する研究において顕著な研究業績を残され,その発展に寄与されるとともに,表面工学の分野において多大の貢献をされた。主な著書に『表面工学』,『金属の腐食疲労と強度設計』等がある。
また,日本機械学会,精密工学会,日本材料学会,日本トライボロジー学会,腐食防食協会などにおいて,副会長,理事,関西支部長等の要職を歴任された。これら一連の研究教育活動,学会活動により,平成4年11月勲二等瑞宝章を受けられた。
ここに謹んで哀悼の意を表します。
(大学院工学研究科)
本学名誉教授 小川和朗先生は,2月5日逝去された。享年68。
先生は,昭和29年京都大学医学部医学科を卒業後,神戸大学助手,京都大学助手,同大学助教授,関西医科大学教授を経て昭和51年京都大学教授に就任,平成4年停年により退官され,京都大学名誉教授の称号を受けられた。
先生は,組織化学,中でも電子顕微鏡レベルの酵素組織化学の分野の研究において数多くのすぐれた研究業績を残され,その発展に寄与され,特にライソゾームの研究においては多大の貢献をされた。主な編・著書に『新酵素組織化学』『組織学』,『Electron Microscopic Cytochemistry and Immunocytochemistry in Biomedicine』 等がある。
また,組織細胞化学会,電子顕微鏡学会,解剖学会などにおいて,理事,理事長,会長等の要職を歴任された。これら一連の研究教育活動,学会活動により,電子顕微鏡学会瀬藤賞,組織細胞化学会功労賞,ポーランドボズナニ医学アカデミーマルチンコウスキーメダル,国際組織細胞化学連合パイオニア賞を受けられた。
ここに謹んで哀悼の意を表します。
(大学院医学研究科)
本学名誉教授 中島章夫先生は,2月12日逝去された。享年74。
先生は,昭和18年京都帝国大学工学部繊維化学科を卒業,同大学工学部助教授を経て昭和37年教授に就任,高分子分子論講座を担任された。昭和60年停年により退官され,京都大学名誉教授の称号を受けられた。この間,昭和59年4月から同60年3月まで医用高分子研究センター長として,大学の管理運営に貢献された。
本学退官後は,昭和60年4月から平成4年3月まで大阪工業大学工学部教授を務められた。
先生は高分子化学,中でも高分子分子論に関する研究において優れた研究業績を残され,その発展に寄与されるとともに,医用高分子の分野においても多大の貢献をされた。主な著書に『高分子の分子物性』『ハイテク高分子材料』等がある。
また,高分子学会,日本バイオマテリアル学会などにおいて,会長,理事,支部長などの要職を歴任された。さらに国際学会においても,IUPAC 高分子国際シンポジウムをはじめ多数の国際シンポジウムを主宰された。これら一連の研究教育活動,学界活動により日本化学会賞,米国バイオマテリアル学会 Clemson Award 等を受けられた。
ここに謹んで哀悼の意を表します。
(大学院工学研究科)
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