京都大学広報誌
京都大学広報誌『紅萠』

ホーム > 紅萠 > 第30号編集後記

2016年秋号

第30号編集後記

 先週、学生時代のサークル仲間に会う機会がありました。30年ぶりの再会であるにもかかわらず大学時代の思い出話から最近の世界情勢、国内情勢、ビジネスについてと話題は尽きず、あっという間に時間が過ぎてゆきました。彼は卒業後、外資系企業に就職し、いくつかの外資系企業をわたり歩いてこの8月に日本法人の社長に就任、私は大学での教育研究生活が長く、住む世界が全然違うにもかかわらずほとんどの話題で意見が一致しました。しかし、話題が子どもの教育に移ったとき、彼の口から、「子どもは海外の大学に行かせようと思っている。日本の大学はダメだよ」と衝撃的な一言。彼の眼には、「日本の大学は必要なことを教えていない」と映っているらしい。「必要なこと」はその人によって異なるので、何を教える必要があるのかを決めることはひじょうに難しいですが、親しかった学友からのきつい一言に一気に酔いが醒めてしまいました。

広報委員会『紅萠』編集専門部会

編集後記

facebook ツイート