IDE大学セミナー「大学教育のオープン化-黒船かノアの方舟か-」

開催日
2014年08月22日 金曜日
時間
13時30分~17時40分
開催地
ターゲット
要申し込み
要申し込み
公開日
 いま、日本の大学教育がオープン化の到来に揺れています。大学教育コミュニティは、Massive Open Online Course(MOOC; 大規模公開オンライン講座)に代表されるオープンプラットフォームを開国を迫る黒船と見なして、さまざまな対応に奔走しています。ここで、オープンプラットフォームとは、ハードウェアやソフトウェアなどで、製品やサービスの基本を構成する技術仕様などを公開した技術基盤を指します。日本の大学は、学内の教育コンテンツだけでなく他大学が持つオープン化された教材や教授法を組み合わせ、革新的な学習モデルの開発につなげるオープンイノベーションのきっかけにできるのかどうかが問われています。

 このMOOCの出現により、学習者による教育コンテンツの自由な選択が可能となり、大学教育の主役が教育者から学習者となる状況が予測され、教室のあり方が根本的に変わってしまう可能性を秘めています。またオープン教材を利用した反転学習などでは、教室において、教育空間から学習空間への転換が求められることになります。

 このような大学教育のオープン化により、大学はこれまで以上に社会の声を意識する必要が出てきています。ケン・ロビンソン卿は、TEDにおける今や伝説的となった講演「How schools kill creativity」で、「大学教育の目標は、大学教授の育成になっている」と断言しました。大学卒業生の大半が大学教授ではないキャリアに進むことを考えると、大学教育は社会からの期待に耳を傾け、そのアウトカムを社会に還元していくことが求められています。

 以上のように、現在、このオープン化の到来を受け、大学教育では、教育の未来との向き合い方に大きな変化がおきようとしている中、本セミナーでは、今度どうあるべきであるのか、いくつかの問いを提起し、各大学での課題や取り組み、学生の経験について報告を聞くこととします。

1.大学教育のオープン化とか何か?
2.大学教育のオープン化に対して各大学では、どのような活動が行われているのか?
3.大学教育のオープン化に伴い、大学の教室はどのように進化していくべきか?
4.大学教育は、社会の声にどう向かい合えばよいか?

基本情報

開催地
  • その他の地域
百周年時計台記念館1階 百周年記念ホール
対象
  • 一般・地域の方
どなたでも参加いただけます。
参加費
セミナー: 無料
懇親会費: 3,000円

イベント内容

話題提供

  1. 「オープンエデュケーションと日本の高等教育の今後」
    飯吉 透 京都大学高等教育研究開発推進センター長/教授
  2. 「大学教育のオープン化の中でリアルな学習環境の意義を考える-千葉大学「アカデミック・リンク」の試みをふまえて-」
    竹内 比呂也 千葉大学副学長、附属図書館長、アカデミック・リンク・センター長
  3. 「ラーニング・コモンズでの新しい学び」
    山田 礼子 同志社大学教育支援副機構長、学習支援・教育開発センター長、社会学部教授
  4. 「同志社大学ラーニング・コモンズがもたらした新たな学び」
    竹永 啓悟 同志社大学大学院社会学研究科博士前期課程1回生
  5. 「京都大学事業や学生主催イベントを通じた学びについて」
    中田 真規 京都大学法学部4回生

全体討論

司会: 小山田 耕二 京都大学 国際高等教育院 教授

懇親会

セミナー終了後

申し込み

申し込み方法
氏名、連絡先、大学名、職名、懇談会の出欠を明記のうえ電子メールまたはFAXで申し込みください。
申し込み締切日
-

備考

※ 「日時」の時間を変更しました。(2014年8月5日)
お問い合わせ
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
京都大学渉外部広報・社会連携推進室気付 IDE大学協会近畿支部事務局
TEL: 075-753-2071、FAX: 075-753-2094
E-mail: ide_seminar*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)