「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ29「未来につながる情報化社会-展望と課題-」第3回を開催しました。(2018年12月4日)

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連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」のシリーズ29は、「未来につながる情報化社会-展望と課題-」をテーマに「京都アカデミアフォーラム」in丸の内で開催しました。

シリーズ29の第3回は、「情報化社会の働き方と労働法の未来」と題し、島田裕子 法学研究科准教授が講演を行いました。

島田准教授は、まず過去の産業革命(第一次~第三次)を主軸に、技術革新により働き方がどのように変化してきたのか、またそれに伴い労働者を保護する労働法がどのようにして生まれ、どのように変化してきたのか話しました。そして、ビッグデータ、ロボット工学、人工知能の発展により今後起こると予想される第四次産業革命での働き方の変化や労働法の課題について解説しました。具体的には、テレワークの普及、単純労働の機械化あるいはアウトソーシング、事務労働のAIによる代替、自営的就労者の増大、プラットフォーマーへの富の集中を労働法の観点より説明しました。最後に情報化が進展する中で、労働者はロボットに代替されない労働能力を身につけて適職を探し、国はそれをサポートすることが情報化社会での働き方として重要であると言及しました。

来場者からは、「過去の歴史から未来まで情報化社会の働き方と労働法について分かり易く、有意義であった」、「社会変化に伴い、働き方、労働法がどのようにして変化してきたのかが良く分かった。」などの感想が寄せられ、「労働」について考える機会となりました。

講演する島田准教授

会場の様子