第73回京都大学未来フォーラムを開催しました。(2018年11月20日)

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今回の京都大学未来フォーラムは、工学部卒業生で三菱電機株式会社特別顧問の山西 健一郎氏を迎え、百周年時計台記念館において開催しました。

「企業力の源泉と産業界が予想する未来”Society 5.0”」と題した講演の中で山西氏は、はじめに三菱電機株式会社の概況紹介をした上で、「世界と日本」という関係ではなく「世界の中の日本」という視点で、経済成長や世界の災害、食糧問題などの社会的課題を解決するソリューションである”Society 5.0”の実現に向け、産業界が果たすべき役割を示しました。また、企業・組織運営に必要なコンプライアンスは「法令遵守」ではなく「倫理遵守」であり、「風通しの良い」組織作りが重要であると述べ、将来を担う経営に必要な視点や、経営者として不可欠な要素について、自身の経験談をもとに語りました。

参加者からは、「大企業のトップを務めた方の考え方(特に経営者の視点)をとても興味深く拝聴しました。管理職としての心構えとして大変参考になりました」、「Society5.0に関して企業側の考えが聞けて良かった。大学教育と企業が別世界でないと改めて感じた」、「“風通しの良い風土“を自分の職場で考えてしまいました。どの職種、職域でも同じことが言えると共鳴しました」、「これからの社会、働く際の考え方として参考にすべきところが見つけられた」などの感想が寄せられました。

講演する山西氏

会場の様子