「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ20「「コミュニケーション」を考える」第3回を開催しました。(2016年1月27日)

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連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」のシリーズ20「「コミュニケーション」を考える」第3回を東京オフィスで開催しました。

「コミュニケーション」をテーマにしたシリーズ20の第3回は、「アフリカの声の世界とインターネット・コミュニケーション」と題し、木村大治 アジア・アフリカ地域研究研究科教授が講演を行いました。

木村教授は、コンゴ民主共和国の民族ボンガンドの「ボナンゴ」という独自の音声コミュニケーションについて、現地での研究体験を交えながら話しました。また、「ボナンゴ」の発話が特定の相手に向けられていない、明示的な受け手が存在しなくてもよいことなどの特徴を説明し、物事と便利に繋がることができると同時にそれに追われる現代では、「ボナンゴ」の、関係を切る、無視する技術などに学ぶことがあると話しました。さらに「ボナンゴ」と今日的なメディアであるTwitterの類似性を示しながら、他のLINEなどのメディアについても考察しました。木村教授は、近代以前に存在し、許容されていた多様なコミュニケーションが、ITという道具を得て復活してきているのではないかと語りました。

講演する木村教授

会場の様子