京都de夏の大学トーク「動物から現代社会を考える」

開催日
2016年07月29日 金曜日
時間
18時00分~20時00分
ターゲット
要申し込み
要申し込み
公開日
 日本のフィールド科学の祖とされる今西錦司博士が「生物の世界」を著して、すべての生物に社会があると宣言したのは、1941年、39歳のことでした。当時、ヒトとヒト以外を同列に扱うことは欧米の学界から強い批判を浴びました。しかし人文科学と自然科学との垣根を取り払い、人間中心の世界観を覆した日本の学術は、今や、さまざまな分野で世界をリードしています。地球規模、あるいは生命史・人類史の長さを見据えて解決すべき問題に私たちが直面する今日、若き日の今西錦司が挑戦したように、京都大学の研究者は、未来を拓くためのさまざまな研究に勤しんでいます。週末の一時、こうした研究者を囲んで、歴史と未来を大いに語ってみませんか。

基本情報

開催地
  • 吉田キャンパス
京都大学東一条館 思修館ホール(地下1階)
所在地: 京都市左京区吉田中阿達町1
対象
  • 一般・地域の方
どなたでも参加いただけます。
定員
90名(要事前申し込み。申し込み多数の場合は抽選とさせていただきます。)
参加費
無料

イベント内容

今日、人と動物をめぐる関係は奇妙にねじれたものになっています。ペットブームで室内飼いの猫や犬は年々増加しており、テレビなどでも毎日のように動物の姿が映し出されている一方で、動物に直接接する機会が全くないまま大人になる人も少なくありません。現代人の生活は動物なくして成り立たないにもかかわらず、人間と動物との間は明確な「境界」で隔てられているのです。

このシンポジウムでは、身近な家畜としてのブタ、近年「害鳥」として追われるようになったカワウ、自ら野生動物を狩る狩猟民に焦点を当て、人と動物の密接で複雑な関係を紐解きます。「境界線」で繰り広げられてきた人と動物のせめぎ合いは、自然から隔絶されて暮らす私たちに何を教えてくれるのでしょうか。

演題

  • 沖縄のブタと人 -産業社会の矛盾をうつす好悪の揺らぎ
    比嘉理麻(沖縄国際大学)
  • 害鳥か益鳥か? -カワウと森と人の関係史
    亀田佳代子(滋賀県立琵琶湖博物館)
  • 狩り狩られる経験のなかで -「人-動物」境界の攪乱
    菅原和孝(京都大学名誉教授)
  • 討論 動物から現代社会を考える
    比嘉理麻、亀田佳代子、菅原和孝、山極壽一(京都大学総長)

申し込み

申し込み方法

以下の項目を明記の上、メールまたは往復はがきで申し込みください。

  1. 講演会参加希望
  2. 氏名
  3. 年齢
  4. 職業
  5. 住所
  6. 郵便番号
  7. 電話番号
  8. メールアドレス

申し込み先

京都大学学術出版会 シンポジウム掛
〒606-8315
京都市左京区吉田近衛町69番地 京都大学吉田南構内
Tel: 075-761-6182
E-mail: sympo*kyoto-up.or.jp (*を@に変えてください)

申し込み締切日
2016年7月22日 金曜日
※ 申し込み多数の場合は抽選とさせていただきます。

備考

主催: 京都大学、京都大学学術出版会、活字文化推進会議
後援: 読売新聞社、読売教育ネットワーク
お問い合わせ
京都大学学術出版会
〒606-8315
京都市左京区吉田近衛町69番地 京都大学吉田南構内
Tel: 075-761-6182
E-mail: sympo*kyoto-up.or.jp (*を@に変えてください)