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総合博物館では、7月30日から8月24日まで、「学ぶ楽しみを多くの人に -益軒と京書肆柳枝軒」と題する展覧会を、附属図書館と共催で開催しています。
京の桜に京の酒、京の学びも、京の雅楽も、と都をめでた貝原益軒(1630年~1714年)が亡くなって300年。このたび、縁あって展覧会を開くこととなりました。
人間はどうすれば環境と美しく、あやなし輝きつづけられるのか -18世紀のはじめ、貝原益軒は思いをめぐらせました。その考えは、国境が閉ざされ資源も限られた日本の安定に寄与しただけでなく、今、地球規模で生類万物の調和ある共存が切に求められるほどに、ふたたび光を放とうとしています。
益軒の学びは京都で、はぐくまれました。そして大事なことはできるだけ平仮名で、との志しを共有したのが京都の本屋柳枝軒でした。
このたびの展示では、益軒自作と伝える「寿像」、柳枝軒小川家の過去帳「年回早繰簿」を初公開するとともに、江戸時代の学びの豊かさを伝える数々の書物や記録を出陳しています。
開催に先立ち行われた記者発表および内覧会には、学内外約50名が出席しました。大野照文 総合博物館長の挨拶の後、本展覧会準備委員の横山俊夫 名誉教授および横田冬彦 文学研究科教授が展覧会について解説を行い、出席者は、貝原益軒自寿像から歴史の深さを、また京都六角通御幸町にあった出版業者「柳枝軒」に愛着を感じながら、熱心に展示を鑑賞しました。
内覧会での横山名誉教授の解説 | 内覧会での横田教授の解説 |
「学ぶ楽しみを多くの人に」展を開催 | 展示、貝原益軒自作寿像 |
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