第13回ブータン文化講座 ドキュメンタリー映画「ゲンボとタシの夢見るブータン」公開記念講演 「ブータンにおける近代化と伝統との衝突」 

開催日
2018年07月13日 金曜日
時間
17時00分~18時30分(16時30分開場)
開催地
ターゲット
要申し込み
要申し込み
公開日
 こころの未来研究センター上廣倫理財団寄付研究部門ブータン学研究室では、アウトリーチ活動の一環として「ブータン文化講座」を定期開催しています。今回は、京都大学ブータン友好プログラムとの共催で、第13回ブータン文化講座記念講演を開催します。ゲストスピーカーとして、映画ドキュメンタリー「ゲンボとタシの夢見るブータン」を共同製作したアルム・バッタライ監督およびドロッチャ・ズルボー監督をお迎えして「ブータンにおける近代化と伝統との衝突」と題した基調講演をいただきます。8月18日(土曜日)の映画公開に先駆けて、本講演中には同映画の一部を先行上映する予定です。

基本情報

開催地
  • その他の地域
稲盛財団記念館3階大会議室
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/about/access.html 
対象
  • 一般・地域の方
どなたでも参加いただけます。
定員
100名(お申込みによる先着順)
参加費
無料

イベント内容

講演題目

「ブータンにおける近代化と伝統との衝突」
※ 映画ドキュメンタリー「ゲンボとタシの夢見るブータン」の一部上映予定

講演者プロフィール

  • アルム・バッタライ監督
    1985年生まれ。ブータン出身。ブータン放送公社で若者をテーマにしたドキュメンタリー番組の制作に5年間携わる。ドキュメンタリー修士課程コースの第1回ドック・ノマッズに参加し、好成績を残し、欧州連合による高品質な教育と世界との学術交流を目的とする、エラスムス・ムンドゥスの奨学金を勝ち取る。その後、ドロッチャ・ズルボー監督(ハンガリー)と、アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭に併設された、ドキュメンタリーの国際共同製作を目的とする、Doc ForumやTokyo Docsなど、世界7か国で開催されたピッチング・イベントで企画提案する。国をまたがる6つの財団から製作資金を集めることに成功し、初長編ドキュメンタリー作品「ゲンボとタシの夢見るブータン」(邦題)を完成させる。現在、自身のドキュメンタリー・プロダクション「Sound Pictures」を設立し、長編2作目となる「Kelden」を製作中。ブータンで数少ないドキュメンタリー作家の一人として、クリエイティブなドキュメンタリー製作を続けている。
  • ドロッチャ・ズルボー監督
    1988年生まれ。ハンガリー出身。ブダペストのエトヴェシュ・ロラーンド大学の映画史映画理論を首席で卒業する。在学中、初監督した短編作品は、アストラ国際ドキュメンタリー映画祭(ルーマニア)でベスト・スチューデント・ドキュメンタリー賞を受賞する。その後、ドキュメンタリー修士課程コースの第1回ドック・ノマッズに参加し、アルム・バッタライ(ブータン)と出会い、共に欧州連合によるエラスムス・ムンドゥス奨学金を勝ち取る。その後、世界各国で開催されているピッチング・イベントに参加し、国際共同製作のための資金を集め、長編デビュー作品となる「ゲンボとタシの夢見るブータン」(英題: The Next Guardian)を完成させる。現在はブダペスト演劇映画アカデミーで講師を務めるかたわら、映画理論の博士号取得研究を続けている。また、新進気鋭の映画作家をサポートする、ハンガリー・国立フィルム・ファンド・インキュベーター・プログラムで、長編2作目「Lessons in Hungarian」を製作中。

映画概要

子供たちはどのような未来を描くのだろうか。ブータンの小さな村に暮らす長男ゲンボ(16歳)は、家族が代々受け継いできた寺院を引き継ぐために学校を辞め、戒律の厳しい僧院学校に行くことについて思い悩む。自らを男の子だと思い、ブータン初のサッカー代表チームに入ることを夢見る妹のタシ(15歳)は、自分の唯一の理解者である兄に、遠く離れた僧院学校に行かないでほしいと願う。父は、子供たちが将来苦労することなく暮らせることを願い、ゲンボには出家し仏教の教えを守ることの大切さを説き、タシには女の子らしく生きる努力をすることを諭す。思春期の子供たちは自分らしい生き方を模索するが、それが何かはまだわからない。急速な近代化の波が押し寄せるブータンで、子供たちの想いと、親の願いは交差し、静かに衝突するー世界で初めて劇場公開される、ブータン人監督による“ブータン・ドキュメンタリー”。

養老孟司氏(解剖学者/東京大学名誉教授)紹介コメント

ネットを典型として変わりゆく社会、その中での父と子、性同一性、個人の選択、こうした人生の普遍的な問題を、ブータンの風土を背景に上手に描いています。強いて結論を出さない、とても気持ちのいい映画です。日本人が百年以上前に、良かれ悪しかれ通過した時代を、アジアの国々がいま通っているという気がします。ではわれわれは真摯に過去に向き合ってきたか。それをあらためて考えさせる作品でもあります。

申し込み

申し込み方法
参加希望の方は、以下の項目を明記の上、件名を「第13回ブータン文化講座申込み」として、問い合わせ先のアドレスまでメールにてお申し込みください。
  • 名前(ふりがな)
  • 所属
  • 返信用メールアドレス

※ 返信用メールアドレスは明確にお願いします。
※ 定員に達し、参加いただけない場合のみご連絡します。
申し込み締切日
定員になり次第締め切ります。

備考

共催

こころの未来研究センター上廣倫理財団寄付研究部門ブータン学研究室
京都大学ブータン友好プログラム
※ 17時00分以降は正面玄関が閉まりますので、川端通南側裏口(駐車場手前)をご利用ください。会場の都合上、18時00分までにご来場ください。遅れる場合は、事前にご連絡をいただくようお願いいたします。
お問い合わせ
こころの未来研究センター・リエゾンオフィス(平日9時00分~17時00分)
E-mail: kokoro-bh*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)