NAROジーンバンクとナショナルバイオリソースプロジェクトのデータ連携による遺伝資源の横断検索システム(PGR-Gateway)を開発 -遺伝資源への効率的なアクセスの実現に向けて-

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那須田周平 農学研究科准教授は、農研機構および国立遺伝学研究所と共同で、農業生物資源(NARO:ナロ)ジーンバンクとナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)で保存している植物の遺伝資源のうち、イネとコムギの遺伝資源データ(合計でイネ2万7千点、コムギ2万9千点)について横断的に検索できるシステム(PGR-Gateway)を開発しました。

NAROジーンバンクは農学研究の立場から将来の品種改良用の素材として国内外の在来品種や育成品種を中心とした遺伝資源を、NBRPはライフサイエンス研究の立場から野生種や実験系統も含めた幅広い遺伝資源を保存しています。これまでは個別にデータベースを作成し、遺伝資源の情報を公開していました。

本システムの公開により、我が国のイネとコムギの植物遺伝資源検索のワンストップ化が実現し、より効率的に遺伝資源情報にアクセスできるようになりました。今後は、本システムに他機関が保有するイネとコムギの遺伝資源情報を追加したり、対象作物を追加することにより、食料・農業関連の遺伝資源検索のさらなるワンストップ化を進めていく予定です。

本システムは、2019年1月7日に、「農業生物資源( NARO) ジーンバンク」および「 ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)」のWebサイトで公開されました。

図:NBRPとNAROジーンバンクのイネ・コムギ遺伝資源についての統合データベース(PGR-Gateway)の構築

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