「京都大学みんなのイシュー」が2014年度グッドデザイン賞を受賞しました。(2014年10月1日)

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2013年度に、文部科学省「大学等シーズ・ニーズ創出強化支援事業」として実施した「京都大学みんなのイシュー」が、2014年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。

「京都大学みんなのイシュー」では、大学と社会の連携や研究成果の活用が大学の主要な経営課題となっている中で、これまでの企業との共同研究というスタイルではなく、社会からのニーズのくみ取り、シーズ技術の発信、市民視点のデザインの力で大学横断的なプロジェクトを創造することを目的として、大学関係者と大学外の人が協同するワークショップを複数回開催し、組織や立場を超えたコラボレーションを可能とする場づくりを行いました。

これにより、大学がネットワークや技術を提供することで、イノベーションを起こすためのプラットフォームたり得ることを認知してもらい、市民や企業が繫がり、実際に、いくつかの技術とニーズによるイノベーションが起きました。

事業を実施する中で、学生の協力を得て、企業、市民、デザイナー、高校生など多様な人々にインタビューを行い、デザインコンセプトをまとめていきました結果、「京都大学のもっている優れた人材や豊富なアイディアと、社会のリアルな課題を結びつけて解決を図る、ユニークな取り組みである。解決プロセスには、ワールドカフェやエスノグラフィー、プロトタイプといったユーザ視点でサービスを指向する手法が徹底的に取り入れられ、プロジェクト成果として「自動検眼アプリ」「英会話学習支援ツール」といったすぐに事業化できそうな魅力的なサービス案が生まれているところが面白い。」として、その手法が高く評価されました。

イノベーション・マネジメント・サイエンス研究部門では、今回の受賞を契機に、この手法を生かしつつ、さらにブラッシュアップを図り、今年度は医学研究科、経営管理大学院とともに、「グローバル・テクノロジー・アントレプレナーシップ・プログラム(GTEP)」として、イノベーション・エコシステムの構築に努めていきます。

Global Innovation Program 2014 inSilicon Valleyで優勝したチーム

大阪中央公会堂でのワークショップでファシリテートする学生

SYNQA(東京会場)でのワークショップ

町家スタジオ(京都会場)でのワークショップ

プレゼン発表をして専門家のアドバイスを受ける

ピッチコンテストでプレゼン発表するチーム

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