第14回 食と農の安全・倫理国際シンポジウム(最終回) 食品安全への取り組みの現状と課題 -地方自治体と食品事業者-

開催日
2016年05月28日 土曜日
時間
13時30分~17時00分
要申し込み
不要
公開日
 2016年3月で終了した寄附講座「食と農の安全・倫理論」では、これまで13回にわたって食品安全や生産・消費の倫理についてシンポジウムを行ってきました。最終回となる今回は、食品安全をテーマとして開催します。
 
 今回は、食品安全確保の取り組みの現場に目を向けます。EU(欧州連合)は日本に先駆けて食品安全システムの改革を進めてきましたが、現在措置はどのように整えられ、衛生管理措置はどのように導入されたのでしょうか。また地方自治体は、事業者への衛生監視指導を行います。EUではリスクベースの考え方に基づいて行われることになっていますが、実際はどのように行われているのでしょうか。また地方自治体間ではどのような共同作業が行われているのでしょうか。今回はドイツ、イギリスから講演者を招き、このような点について最新の動向をお話しいただきます。

 日本では現在のところEUと異なり、衛生管理措置であるHACCPシステムや、危機管理に必要なトレーサビリティは事業者に義務付けられていませんが(牛・牛肉、米・米製品のみトレーサビリティの導入が義務付けられています)、自治体や企業によっては先進的な取り組みを進めているところもあります。そのような取り組みを進めている自治体や事業者に、どのような工夫をしながら食品安全確保の対策を行っているかをお話しいただきます。

 講演には同時通訳も付きます。多数の皆さまの参加を心よりお待ちしています。

基本情報

開催地
  • 吉田キャンパス
北部総合教育研究棟(益川記念館)1階 益川ホール
北部構内マップ[13]
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_n.html
対象
  • 企業・研究者の方
  • 一般・地域の方
どなたでも参加いただけます。

イベント内容

開会挨拶・解題 新山陽子(京都大学農学研究科 教授)
講演
  1. 食品安全措置とリスクベースの食品衛生監視指導 -ドイツ・ノルトラインヴェストファーレン州-(仮)
    Rolf Kamphausen(Head of Unit "Food products of animal origin, feedingstuffs and zoonoses" of Ministry for Climate Protection, Environment, Agriculture, Nature Conservation and Consumer Protection of the State of North Rhine-Westphalia)
  2. 食品安全措置とリスクベースの食品衛生監視指導 -イギリス・リーズ市-(仮)
    Kim Walters(Team Manager, Environmental Health Servicesr, Leeds City Council)
  3. 兵庫県における食品の安全安心への取り組み(仮)
    天野和幸(兵庫県健康福祉部健康局生活衛生課  食の安全安心推進班長)
  4. 食品安全への食品事業者の取り組み -HACCP・トレーサビリティ・従業員トレーニングを中心に-
    黒田信行(ヤマサ蒲鉾株式会社 取締役・品質管理部部長/品質管理責任者)
ディスカッション

備考

「食と農の安全・倫理論」

「食と農の安全・倫理論」は、本学卒業生故永井幸喜 氏、株式会社本田味噌本店、エスケー食品株式会社、ヤマサ蒲鉾株式会社、ヒガシマル醤油株式会社、株式会社モリタ屋、鹿児島県経済農業協同組合連合会、株式会社ロック・フィールド、株式会社明石菊水、全国農業協同組合中央会、株式会社銀閣寺大西、エスフーズ株式会社からの寄附によって設立されました。

主催・共催

科学研究費補助金
「食品安全のためのリスクコミュニケーションモデルの開発とプロフェッションの要件」
「食品安全措置の実施における食品事業者・国・地方自治体の役割に関する検討」
お問い合わせ
農学研究科 生物資源経済学専攻 
工藤春代
E-mail: haruyo*kais.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
鬼頭弥生
E-mail: yayoi*kais.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
Tel/Fax: 075-753-6338