京都人類学研究会11月例会

開催日
2014年11月21日 金曜日
時間
18時30分開演(18時00分 開場)
要申し込み
不要
公開日
京都人類学研究会11月例会を開催します。奮ってご参加ください。

基本情報

開催地
  • 吉田キャンパス
総合研究二号館 4階 大会議室AA447
対象
  • 企業・研究者の方
  • 一般・地域の方
どなたでもご参加いただけます。
参加費
資料代として200円いただきます。

イベント内容

演題

民族境界の「生態」-アフリカ熱帯雨林にいきる農耕民と狩猟採集民-

発表者

大石高典 総合地球環境学研究所 研究員

発表要旨

近年、農耕民と狩猟採集民の関係を捉えるにあたって、集団間の相互作用の過程を歴史のなかで把握する重要性が認識されるようになりました。その結果、研究パラダイムは狩猟採集社会と外部社会の交流を限定的なものだとする「隔離モデル」から、より積極的に交流が行われてきたとする「相互依存モデル」へと変化してきました。加えて、自然に強く依拠した生活が市場経済へと包摂されるなかで、狩猟採集/農耕といった生業区分はますますあいまいなものになってきています。それにもかかわらず、当事者たちは生態に根差した差異にこだわり続けています。このような「二項対立」的な関係はなぜ、どのようにして維持され続けているのでしょうか。

本発表では、中部アフリカのカメルーン東南部熱帯林の漁撈農耕民Bakweleと狩猟採集民Bakaの関係を事例として、1.集団の「内部」と2.集団の「あいだ」で、どのように民族境界が維持され、再生産されているかについて検討します。そのさい、人=人関係と人=自然関係を個別に扱うのではなく、双方の重なり合いに着目して分析を進めることで「生態」概念の拡張をめざします。

コメンテーター

池田光穂 大阪大学コミュニケーションデザインセンター 教授

申し込み

申し込み締切日

備考

京都人類学研究会は、京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ研究者・大学院生が研究成果を報告する場です。
京都人類学研究会2014年度代表: 風間計博(京都大学人間・環境学研究科教授)
お問い合わせ
京都人類学研究会事務局
E-mail: kyojinken2014*gmail.com (*を@に変えてください)