学術情報メディアセンターセミナー 「視線分析を通した非言語コミュニケーションの理解」

開催日
2016年12月22日 木曜日
時間
16時30分~18時30分
要申し込み
不要
公開日
 学術情報メディアセンターでは、月に一度、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。

 今回の学術情報メディアセンターセミナーでは、佐藤洋一 東京大学生産技術研究所副所長・教授をお招きし、板倉昭二 京都大学文学研究科教授とともに講演いただきます。学内外を問わず多数の方のご参加をお待ちしています。

基本情報

開催地
  • 吉田キャンパス
学術情報メディアセンター 南館2階 202マルチメディア講義室
吉田南構内マップ[93]
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_ys.html
(お身体の不自由な方はエレベーターをご利用いただけますので、事務室にお申し付けください。)
対象
  • 在学生の方
  • 一般・地域の方
教職員、学生、一般の方

イベント内容

16時30分~17時30分

講演者

佐藤洋一(東京大学生産技術研究所副所長・教授)

講演題目

「集合視による人物行動の理解 -複数の一人称視点から人々の行動を知る-」

講演概要

ウェアラブルカメラの浸透に伴い、一人称視点映像から実世界における人の行動をセンシング・理解する技術が注目を集めています。講演者らは、グループで作業をすすめる複数の人々が装着したウェアラブルカメラとアイトラッカーを分散型センサとして捉える「集合視」という考え方を提唱し、それらのセンサから得られる情報をもとに、各人物が互いに連携しつつ何をどのように見ながらどのような行動をとっているのかを詳細に記録・解析・活用可能とする基盤技術の開発を進めています。本講演では、この研究プロジェクトの目指す方向とこれまでに得られている具体的成果について、その概要を紹介します。

17時30分~18時30分

講演者

板倉昭二(京都大学文学研究科教授)

講演題目

「視線理解の発達と進化:非言語コミュニケーションとしての視線」

講演概要

視線は、ヒトおよびヒト以外の動物において極めて重要なコミュニケーションツールとなります。私たちは、他者の視線に注目することにより、当該者の注意の方向を特定したり、また、その心的状態の推測をします。本講演では、乳幼児期からの視線に対する感受性の強さ、視線の交錯(アイコンタクト)がヒト以外のエージェントのエージェンシー感を強める機能、ヒトの視線が乳児の物体知覚や物体処理に与える効果、さらにヒトの視線が乳児の物体表象をモジュレートする働き等に関する実証的研究を紹介し、非言語的コミュニケ―ションにおける視線の役割を論考します。

お問い合わせ
学術情報メディアセンター 近藤一晃
Tel: 075-753-7480
E-mail: kondo*media.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)