学術情報メディアセンターセミナー「沿岸災害の大規模数値計算」

開催日
2015年03月24日 火曜日
時間
16時30分~18時30分
要申し込み
不要
公開日
 学術情報メディアセンターでは、月に一度、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。
 3月24日の学術情報メディアセンターセミナーでは、米山 望 防災研究所准教授と、森 信人 同准教授が講演を行います。
 学内外を問わず多数の方の参加をお待ちしています。

基本情報

開催地
  • 吉田キャンパス
学術情報メディアセンター 南館2階 202マルチメディア講義室
(お身体の不自由な方にはエレベーターをご利用いただけますので事務室にお申し付けください。)
対象
  • 卒業生の方
  • 在学生の方
  • 企業・研究者の方
教職員、在学生、一般

イベント内容

プログラム

16時30分~17時30分
講演者 森 信人  防災研究所准教授
講演題目 気候変動に伴う沿岸災害リスク評価
講演概要

最新の IPCC 5 次報告書 2013 によると、世界の平均海面水位は 2081 2100 年の間に最大で 0.82m 上昇する可能性が示され、海面水温の上昇による台風の強度化や波浪の変化などが報告されています。 本講演で は、気候変動による沿岸部の波浪の将来変化予測を行うとともに、アンサンブル実験により将来予測のばらつきの評価を紹介します。また、伊勢湾をターゲットに,高潮の将来変化予測計算を実施し、将来気候において台風強度や経路が変化した場合、どの程度災害規模が変化についての検討と大規模計算の概要およびモデルの高速化について紹介します。

17時30分~18時30分
講演者 米山 望 防災研究所准教授
講演題目 数値解析による津波複合災害の全体像予測シミュレーション
講演概要

東日本大震災の発災以降、防潮堤を越えて押し寄せる津波による被害の予測が必要となってきています。防波堤を越える津波は、構造物の破壊被害や、車やコンテナなどの漂流、流出被害、漂流物による破壊被害のほか、河川遡上に伴う橋梁の流失被害や塩分遡上に伴う浄水場被害などを複合的に引き起こします。本講演では、それぞれの災害のメカニズムを明らかにするために行ってきた研究を紹介するとともに、それぞれの災害を津波波源を含めて同時に解析することで、津波災害の全体像を明らかにする試みについて紹介します。

お問い合わせ
京都大学学術情報メディアセンター 牛島 省
Tel: 075-753-7493
E-mail: ushijima*media.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)