学術情報メディアセンターセミナー 「ミクロスケールからマクロスケールまで、スーパーコンピュティングの今」

開催日
2015年01月26日 月曜日
時間
16時00分~18時00分
要申し込み
不要
公開日

 学術情報メディアセンターでは、月に一度、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。

 1月26日の学術情報メディアセンターセミナーでは、大川恭行 九州大学医学研究院准教授と寺田直樹 東北大学理学研究科准教授をお招きし、ご講演いただきます。学内外を問わず多数の方の参加をお待ちしています。

基本情報

開催地
  • 吉田キャンパス
学術情報メディアセンター 南館2階 201マルチメディア講義室
(お身体の不自由な方にはエレベーターをご利用いただけますので事務室にお申し付けください。)
対象
  • 卒業生の方
  • 在学生の方
  • 一般・地域の方
  • 企業・研究者の方
どなたでも参加できます。

イベント内容

プログラム

16時00分~17時00分
講演者 大川恭行 九州大学医学研究院准教授
講演題目 「次世代シークエンサーによるエピゲノム解析 -大規模情報処理パイプラインへの取り組み-」
講演概要 細胞が特定の機能を獲得する細胞分化では、遺伝子が適切に選択され発現する機序が必要です。この遺伝子の選択は、(1)特定のヒストン修飾や、(2)異なる遺伝子によりコードされながら、わずかなアミノ酸の配列を持つヒストン(ヒストンバリアント)の選択的な取り込みによってヌクレオソームが多様化され、(3)特定のクロマチン構造が形成される、多階層制御の結果として形成されています。クロマチンの劇的かつ動的な再構成は選択的な分化遺伝子発現の基盤であり、人工多能性幹細胞(iPS細胞)等のリプログラミングから発生分化まで、細胞分化を理解する上で普遍的な命題となっています。遺伝子の緻密な選択機序を理解する上で、現在不可欠となっているのが次世代シークエンサーを用いたエピゲノム解析技術です。我々は、これまでに九州大学ゲノム・エピゲノム拠点の中核として、次世代シークエンサーによる解析を体系的に行うシステム構築を進めてきました。1度に100GBに達する膨大なデータ取得とそのデータ解析を支える大規模情報処理システムが、ゲノム解読を超えたポストゲノム解析を可能にしています。現在までの私たちのエピゲノム研究活動とそれを支える情報科学との連携についてお話しいただきます。
17時00分~18時00分
講演者 寺田直樹 東北大学理学研究科准教授
講演題目 「惑星電磁気圏シミュレーションの最前線」
講演概要 太陽からは毎秒数百kmに達する超高速のプラズマ流(太陽風)が常時吹き出しています。この太陽風との相互作用の結果、惑星周辺には、固有磁場強度に応じて形態が異なる電磁気圏領域が形成されています。本講演では、固有磁場を持たない惑星の電磁気圏(誘導磁気圏 -電離圏)を中心に、最新の惑星電磁気圏シミュレーションを探査機観測との比較を交えて紹介していただきます。
お問い合わせ
学術情報メディアセンター 深沢圭一郎
Tel: 075-753-7430
E-mail: fukazawa*media.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)